元OPBF東洋太平洋バンタム級王者の中嶋一輝(29=大橋)は、2月16日(木)に後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル97」のメインイベントで、WBO-APスーパーバンタム級4位のケニー・デメシリョ(30=比)と空位のWBOアジアパシフィック・スーパーバンタム級王座を争う。
OPBF王座を陥落した中嶋だが、昨年は3戦全勝(3KO)と復活。階級を上げてアジア王座に挑む。昨年10月のチャイワット・ブラドック(タイ)戦では、2度ダウンを奪われる劣勢の中、最終8回に逆転KO勝ちで生き残った。
中嶋は、久しぶりに来たチャンスに闘志を燃やしていた。
■王座決定戦のチャンスが巡ってきました。
中嶋 絶対に獲る。その一点です。毎試合ラストチャンスだと思いながら戦っています。
■前戦は、2度のダウンを喫し苦しい展開の中で逆転勝ちしました。
中嶋 打ち終わりを狙われていたのと、倒そうとしすぎて無理に前に出てしまいました。
■その前の試合は足を使いながら、丁寧な試合運びで強打を爆発させていましたが、なぜ無理に打って出たのでしょうか?
中嶋 相手はリングを回りながら戦うタイプで段々、イライラしてしまいました。ダウン後はムカついていたので倒されてもいいやと、前に出たら相手の体力がなくなっているのがわかりました。これは攻め切ったらいけると倒しにいきました。
■最終ラウンドが始まる前、判定では厳しい状況でしたが。
中嶋 このまま負けて引退になるなら、悔いを残さず攻め切ろうと。
■中嶋選手は圧倒的な攻撃力が魅力ですが、ディフェンスが甘くなる。そのバランスが難しいところですね。
中嶋 そうですね。無理にいかずに距離を考えながら戦うことですね。試合後、映像を見返すとポイントも取れていたし、そんなに焦ることはなかった。自分が無理にいったところにパンチをもらって流れが変わりました。もっと細かいパンチを出して冷静に戦いたい。
■スーパーバンタム級に転向後は、3戦全勝(3KO)です。
中嶋 バンタム級に比べたら、調整が上手くいき動きも全然違いますね。