元WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級暫定王者の井上拓真(25=大橋)は、11月11日(木)に後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル」で元日本・OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王者の和氣慎吾(34=FLARE山上)と空位のWBOアジアパシフィック同級王座を争う。
今年1月に、OPBF東洋太平洋バンタム級王座を獲得した井上だが、王座を防衛することなく返上し階級を上げて新たな地域タイトルを目指す。拳を交える和氣は、長らくスーパーバンタム級のトップを走ってきたサウスポーだ。秋のビッグマッチを控えた井上に話を聞いた。
■スーパーバンタム級でのタイトル戦と聞いた時の心境を教えてください。
井上 このような状況なので、試合ができることがありがたいし、世界戦ではないので階級は気にしていません。適正階級はバンタム級なのかなと思いますが、チャンスがあればどの階級でもいいです。
■和氣選手とは、これまで何度かスパーリングをしているそうですが、印象を聞かせてください。
井上 2回ほどですね。印象ですか…、なくはないのですが特に…。サウスポー対策をしていたのでやりにくさはなかったです。
■いつスパーリングをしたのでしょうか?
井上 暫定王座を獲った時(対ペッチCPフレッシュマート(タイ))なので、2018年の年末くらいです。
■相手はオーソドックス選手が嫌がる長身サウスポーですが。
井上 最初はやりづらいかもしれないですが、自分のペースに持っていければ、身長差も気にならなくなると思います。実際に対峙した時に意外と大きくないなと感じることがあるんです。和氣選手とスパーをした時もそこまで感じなかったです。
■和氣選手がカウンターを狙って、井上選手が仕掛ける展開になるかと思いますが。
井上 どうなんですかね?毎試合、最初からこう戦うとかは決めていなくて。対面しての雰囲気とかで変えるので。ただ、最終的にはプレスをかけていく展開になるのかなと思います。
■警戒するところは?
井上 サウスポーと戦う時は誰でもそうなのですが、左ストレート。パンチを見切る前半は、しっかりと集中してきたい。