WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級9位の井上拓真(大橋)が世界への最終関門に臨む!井上は、9月11日(火)に後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル」でOPBF東洋太平洋同級王者並びにWBC世界3位のマーク・ジョン・ヤップ(比/六島)とWBC世界バンタム級挑戦者決定戦を行う。
井上は2016年12月に世界戦を予定していたが、右拳の負傷により中止になった。しかし、復帰後は久高寛之(仲里)、益田健太郎(新日本木村→引退)といった国内の名だたる強豪を撃破してきた。現在10連勝中で向かうところ敵なしの強敵ヤップとの試合に胸を躍らせ、そしてインタビューの最後には「夢」を語った。
■いつもは父である真吾トレーナーとのミット打ちですが、今日は太田トレーナーでしたね。初めて見ました。
拓真 最近になってからです。父と交互でするようになりました。きっかけは…?(横にいた尚弥選手に聞く)
尚弥 太田さんがジムに入るきっかけは大橋ジムのOB会イベントで会長が「トレーナーができる時間のある人はいないか?」と聞いたところ、引き受けるようになったようです。それで自分が昨年末の試合前に、父にミットを持ってもらった後に汗を出すために太田さんにミットを持ってもらうようになりました。
拓真 その延長で自分もしてもらうようになりました。人によってミットのタイミングが違うし、パンチの角度など見てもらえるので違った意味で良い練習になりますね。
※太田光亮トレーナー
■いよいよ世界へ王手をかける試合が決まりました。最初に話を聞いた時の心境を聞かせてください。
井上 素直に面白いなと思いました。世界ランクも上ですし、これまでの相手で一番強い相手です。強い相手と拳を交えることに純粋にワクワクしています。楽しみでしかない。強い相手の方が緊張感を持って試合に臨めるから楽しいんですよね。ファンが見たいというカードなのでワクワクします。
■ヤップ選手は4月の後楽園ホールで試合をしていますが、その時の印象を聞かせてください。
井上 いろいろなパターンのボクシングをしてくる。良い意味でズルさもありますし、上手いなと思います。これまでに戦ったことのないタイプです。
■ズルさとは?
井上 ポイントで勝っていたら、終盤は無理に打ち合いに付き合わないとか。だけど強引なところもありますし。いろいろなことをしてくるなと思います。