[世界戦発表会見]2026.7.23
歌舞伎町が熱狂! 井上拓真vs那須川天心! 運命の再戦を正式発表
WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級タイトルマッチの公開記者会見が23日、新宿シネシティ広場で行われ、王者の井上拓真(30=大橋)と同級1位の那須川天心(27=帝拳)がブルーカーペットに集まった大勢のファンの間を通り、熱気に包まれた屋外特設ステージに姿を見せた。
昨年11月に拳を交えた両者が、約10ヶ月ぶりに再び世界の舞台で激突する。国内ボクシング界最大級の注目を集める一戦の正式発表に、会場には試合を待ち望んだファンから大きな歓声が上がり、決戦ムードは一気に高まった。
2026年下半期国内最大級のビッグマッチは、9月27日(日)、TOYOTA ARENA TOKYOで開催される「Prime Video 16」で行われる。前回対戦以上の注目を集める一戦へ向け、両陣営は早くも臨戦態勢に入った。
両者は昨年11月の王座決定戦で対戦し、井上が判定勝ちで王座返り咲きを果たした。あれから互いにさらなる進化を遂げて迎える再戦。王者が返り討ちを果たすのか、それとも那須川が悲願の世界王座奪取を実現するのか。バンタム級戦線の主役を決める大一番に、日本中の視線が集まる。
元世界王者の渡嘉敷勝男氏、竹原慎二氏、畑山隆則氏によるトークセッションの後、世界的リングアナウンサーのジミー・レノン・ジュニア氏のコールで両者が登場。リムジンから降りた井上と那須川は、ファンサービスをしながらブルーカーペットを歩き、特設ステージへ向かった。
「隙なく勝つ」
最初にマイクを握った井上は、「那須川選手は挑戦者決定戦を勝ち上がってきたので、この対戦を受け入れて返り討ちを果たす。エストラーダ戦では多少のスタイルチェンジもあったが、初戦のように隙なく勝つだけ」と自信をのぞかせた。
井上真吾トレーナーは、「あの試合(那須川戦)からボクシングに対する考え方が変わった。何が足りないのかをより意識するようになった」と語り、前回の対戦が井上拓真をさらに成長させる大きな転機になったことを明かした。
リベンジ戦に臨む那須川は、「僕が拳で勝ち取った挑戦権。前回とは変わった姿を見せる。言葉にするのは安っぽくなるのでコメントすることはない」と切り出すと、「前回の対戦から1年も経っていないが、こんなに差が縮まるのかと思わせる。俺を誰だと思っているんだと。那須川天心だぞと。普通に勝つのではダメ。人の手(ジャッジ)に委ねるのではなく、自分の拳で決着をつける。戦術はガラッと変わる」とKO決着を宣言した。
エストラーダ戦からコンビを組むGLOVESの葛西裕一会長は、「エストラーダ戦よりも数段パワーアップしている」と、那須川の成長に太鼓判を押した。
会見中もツーショット撮影でも両者は一切視線を交わさず、張り詰めた空気が漂った。井上は、「もう戦いは始まっている。記者会見があり、よりスイッチが入った」と決戦モードに入ったことを明かした。
那須川のKO宣言については、「完封するのが一番実力差を示すことができる。(相手を)過大評価して、引き出しを増やし、経験値で勝つ。その中でKOチャンスがあれば」と冷静に受け止めた。
「連敗の屈辱を味わってもらう」
さらに、「天心選手に(同じ相手に)連敗の屈辱を味わってもらう。自分のボクシング人生も長くないので常に崖っぷち。隙なく淡々と12ラウンドやり切れるか」と王者としての覚悟を語った。
プロでは初めて迎える再戦については、「ナオにも(再戦は)どんな感じだったか聞いてみたい」と、兄・井上尚弥(33=大橋)の経験も参考にしたい考えを示した。
会見中、那須川はイベント運営について、「これ、外でやる意味があるの? お客さんが置いてけぼりだし、やればいいというものじゃない。こっちもプロなので側だけでやられてもプロ意識が足りない」と苦言を呈した。
その上で、「ボクシングに転向して初めて負けた。預けたものはかなり大きい。貸し借りはよくないので、利子をつけてたっぷりと返してもらう。必ず勝って皆が喜ぶ顔を見たい。絶対にKOする」と雪辱への強い思いを口にした。
続けて、「拓真選手と戦うのはこれが最後。この短期間で負けたら恥をさらすことになる。ここで負けているようでは、(この先)希望が持てない。あの日の自分を超える。目的は一つ。借りを返すだけ。こういう時の俺は強い」とリベンジへの決意を力強く語った。
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