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WBA(世界ボクシング協会)・WBC(世界ボクシング評議会)フライ級2団体統一王者の寺地拳四朗(33=BMB)が30日、挑戦者にリカルド・ラファエル・サンドバル(26=米)を迎えて、横浜BUNTAIで防衛戦に臨んだ。

試合が動いたのは5回、コーナーに詰めた拳四朗がワンツーでダウンを奪った。立ち上がったサンドバルは、ロープまで下がってワンツーで追撃を免れた。その後は、一進一退の攻防戦が続いたが、インパクトのある有効打は少ないものの、ラウンドを重ねるごとに徐々にポイントを稼いだサンドバルが、ジャッジ二者の支持を受けて新チャンピオンに輝いた。

試合後の勝利者インタビューでは、「すごく嬉しい。ハードワークが報われた。二本もベルトが取ることができたよ。チームからも押し続けろと言われていた。長年の願いが叶った」と、チームにも感謝の気持ちを伝えた。

記者会見の席でサンドバルは、「拳四朗は、すごくタフな相手だった。コーチがいい作戦を練ってくれた。コーチ陣が何度もビデオを見ていた」と、拳四朗対策を徹底していたことを明かした。
勝負のポイントに関して、「ジャブが鍵だったと思う。フェイントとジャブが鍵だった。セコンドからもジャブを止めるなと言われていた」と振り返った。
記者からの質問に「リマッチを求めるなら再戦したい」と答えた新チャンピオンは、5回にダウンしたことに関して、「フラッシュダウンだったので、気にならなかった。しっかりリカバリーできた」と振り返った。
試合中の心境として、「勝ってるとは思わず、ラウンドを丁寧に戦った」と振り返り、判定結果を聞く前は「接戦のラウンドもあったと思うが、全体として勝ったと思った」と確かな手応えを感じていた。
今後に関しては「4団体統一もしたいし、それができたら階級を上げて、また同じことを続けたい」と、抱負を語った。

WBA・WBC世界フライ級統一王者の拳四朗は、米国から乗り込んだ挑戦者サンドバルとの12回戦を判定で落とし、2本のベルトを失った。試合後、会見場で言葉少なめに敗戦を振り返り、悔しさをにじませながら「本当に強くて勝ちきれなかった。想像以上に崩すことが難しかった」とサンドバルの強さを素直に認め、冷静に敗因を分析した。
また「ディフェンス面を強化して、意識しながら試合をしたが、まだ動きに染み付いていなかった。5ラウンドに奪ったダウンは練習通りのタイミングで当たったけど、僕が崩せず、打ち終わりにパンチをもらってしまった。作戦を迷いながら試合を進めてしまった部分もあった。向こうが上手だった」と、一度奪ったダウンを勝利につなげられなかったことを悔やんだ。

今後について問われると、言葉を詰まらせながら「悔しさはあるが、今はまだ何も考えられないし、何も言えない」と口にし、多くは語らず会見を締めた。
同席した加藤健太トレーナーは試合について「寺地は想定通りの動きはできていたが、予想以上に相手を崩せなかった。途中から足を使ったり、プレスをかけたりと、プランに迷いが出てしまった。サンドバルのリング内を支配する能力が高かった」と、敗因と同時にサンドバルの強さを話した。




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