[試合後会見]2025.6.7
辰吉寿以輝の再起戦! フィリピン戦士のパンチにヒヤリ!

日本スーパーバンタム級13位の辰吉寿以輝(28=大阪帝拳)が7日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第2競技場)で開催された「ドラマチックボクシング」のメインイベントに出場、スーパーバンタム級8回戦でアリエル・アンティマロ(23=比)と対戦した。
父で元WBC世界バンタム級王者の辰吉丈一郎がリングサイドで見守る中、苦手とされるサウスポー選手と拳を交えた辰吉寿以輝のパフォーマンスに注目が集まった。
序盤は、アンティマロの左ストレート、変則的な左アッパーを浴びて、ペースを掴めなかった辰吉だが、5回以降はプレスをかけて、右フック、ワンツーを好打。積極的に攻めてポイントを連取すると、最終8回には左フックでダウンを奪い、判定勝ちした。中盤から相手のパンチを見切り、ブロックとボディワークで決定打を外した点も光った。
昨年12月、OPBF東洋太平洋王者の中嶋一輝(32=大橋)に挑戦して以来の再起戦を飾った辰吉は、「(アンティマロは)強かった〜」と素直な感想を述べた。
「予想以上にリーチが長くて、下がるのか前に出るのかで迷っているうちに一発もらった。2ラウンドの左ストレートは効いた。出鼻を挫かれたが、中盤以降は距離がわかったので対応できた。今日は勝ったことだけが救い」と大粒の汗を拭いながら、安堵の表情を浮かべた。
試合終了後、囲み取材に応じた辰吉丈一郎は、「サウスポー対策をしてきたのはわかるが、それは出ていなかった。中盤以降は、相手がビビッて左を打ってこなくなっただけ。上品にボクシングをしようとしすぎ。もっとファイターでいい。それだと頭がぶつかって負傷するかもしれないが、それでいい」と、厳しいながらも、次への期待を込めてコメントした。
寿以輝の控室を訪れた丈一郎は、「勝ったことは良かった。(記者は)握手を求めるだろうけど、ワシはせんからな。それにしても、サウスポーが苦手やなぁ」と言うと、寿以輝はすかさず、「誰が言うてんねん」と、丈一郎もサウスポーが苦手なのを逆手に取った返しで笑いに誘った。
今後の抱負を聞かれた辰吉は「勝ち進んでいき、来年にはタイトルに挑みたい」と意気込んだ。
次戦は秋を予定
大阪帝拳ジムの吉井寛会長は、「前半の戦いぶりは相変わらずだったが、成長も見えた」と評価。今後の予定については、「10月がベストだが、流れを見てで未定」と話した。
一方、中盤以降の失点が響いたアンティマロは「辰吉はパンチが強くて良いボクサー。いつかチャンピオンになるだろう。このようなチャンスをくれて、良い経験になった」とサバサバとした表情で振り返った。
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