[試合後談話]2025.4.8
永田丈晶vs山内涼太! ベルトを懸けて2年ぶりに激突!

日本フライ級王座決定戦が8日、後楽園ホールで開催された「FUJI BOXING DIAMOND GLOVE」のセミファイナルで行われ、王座返り咲きを目指す同級1位の永田丈晶(ながた・じょうすけ/27=協栄)と、リベンジを誓う同級2位の山内涼太(30=角海老宝石)が激戦を繰り広げた。
序盤は、山内が強烈な右ストレート、左ボディで先制。3回になると、サウスポー永田はガードを固めながら、上下に打ち分け応戦。激しいパンチの応酬を見せる中、山内の有効打がやや上回った。前半終了時の公開採点は、2者が山内、1者が永田と割れた。7回、永田はサイドに回り込んでショートアッパーで顔を弾くと、ギアを上げて加速。豊富な手数で攻め立てた。激戦を制した永田が戴冠した。
王座返り咲きに成功した永田は、「公開採点でリードされたが、気持ちを切り替えて自分のボクシングを貫いた。ベルトを失って、その次の試合でも負けて、辞めることも考えたが、妻や周りの方の励ましのおかげで、ここまで来ることができた」と感謝の気持ちを言葉にした。
「周りのおかげでここまで来ることができた」
控室に戻ると「率直に嬉しい!」と笑顔を見せたが、「最初に良いパンチをもらってしまった。しっかり様子を見てからと思ったのがいけなかった」と、反省するのも忘れなかった。
2週間前の3月24日(木)に第1子となる長男・晶己(しょうき)君が誕生。新米パパは「無事に生まれてきてくれて感謝している。本当に良かった」と、愛する息子にベルトをプレゼントする。
目元を赤く腫らしたまま取材に応じた山内は、「振り返ることはないですね。負けたんで」と悔し気に答えると、「ただただ(応援してくれた人たちや陣営に対して)申し訳ない」と俯いた。
「同じ奴に負けた。結局、自分が(永田のスタイルに)付き合ってしまった。相手どうこうじゃない。俺が弱かった。敗者には何もない」と天を仰いだ。
この試合を観戦した日本同級3位の野上翔(24=RK蒲田)は、「シーソーゲームで、どちらもハートが強く、最後まで目が離せませんでした。2人とも素晴らしい選手でした。自分はいつでも試合ができる準備ができています。永田選手に防衛はさせません。応援よろしくお願いします」と感想コメントを寄せた。野上は新チャンピオンの永田に挑戦することが濃厚。
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