[世界戦発表会見]2025.3.26
5月11日! F・マルティネスと井岡一翔が再び激突!
WBA(世界ボクシング協会)スーパーフライ級タイトルマッチの発表会見が26日、都内で行われ、王者のフェルナンド・マルティネス(33=アルゼンチン)と挑戦者の井岡一翔(36=志成)がオンラインで顔を揃えた。
ダイレクトリマッチは、5月11日(日)、大田区総合体育館で開催される「LifeTime Boxing Fights27」にて行われ、ABEMAで無料ライブ配信される。
両者は昨年7月に対戦し、マルティネスが判定勝ちでスーパーフライ級の王座統一を果たした。その後、マルティネスは保持していたIBF(国際ボクシング連盟)を返上した。
当初、この再戦は大晦日に行われる予定だったが、マルティネスがインフルエンザに感染したため中止。今回、日時が再設定され、再び拳を交える。
前日計量でマルティネスが棄権したため、恒例の大晦日決戦が中止となり、試合の再設定が行われる保証がなかった中、井岡は宿敵とのリベンジ戦を信じて、黙々とトレーニングに励んでいた。
井岡は「毎年、大晦日に勝敗が決まって、(正月は)心身ともに休めていたが、試合が行われなかったのは初めての経験。この緊張感をどこまで抜いていいのか、気持ちの面で難しいところがあった」と心情を述べつつ、「プラスに考えて進んでいくしかない。マルティネス選手と試合が実現できることを信じていた。こうして記者会見ができることに関係者に感謝している」と語った。
アルゼンチンからリモートで会見に出席したマルティネスは、「(試合中止後)とても戦いたかったので、長く感じて辛かった。試合日程が公表されてうれしい」と井岡とのリターンマッチへの期待を語った。
「今回は明確に勝つ」
インフルエンザから回復し、1月末からトレーニングを再開したマルティネスは「今回は明確に勝ちたい。リベンジはさせない」と強い意志を示した。
3月24日(月)に36歳の誕生日を迎えて、プロキャリアは16年目を迎える。井岡は「36歳になって、こうしてボクシングを続けていられるとは思っていなかった。自分にとってボクシングは職業であり、1試合でも1年でも長く続けたい。続けていくには結果が伴わないといけない」と、王座奪還に向けて気持ちを高めた。
スーパーフライ級は、WBC(世界ボクシング評議会)王者のジェシー・ロドリゲス・フランコ(25=米)とWBO(世界ボクシング機構)同級王者のプメレレ・カフ(30=南ア)による王座統一戦が計画されており、勝者との3団体統一戦に期待が高まる。
しかし、井岡は「この試合に勝つことしか考えていない。先のことは考えていない」と言い切り、マルティネスも「井岡選手と同じ意見。私にとって一番大事な試合。今はこの試合しか考えられない」と強調した。
昨年の七夕決戦から10ヶ月。井岡はこれまでのキャリアで、3度の再戦すべてで勝利を収めている。果たして、井岡が再び王座返り咲くのか? それともマルティネスが返り討ちを果たすのか? 決戦の日が待ち遠しい。
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