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[試合後談話]2024.8.12

名古屋の陣。WBO-APフライ級王者の畑中建人のV1戦

 WBOアジアパシフィック・フライ級王者の畑中建人(26=畑中)が12日、名古屋国際会議場イベントホールで挑戦者でWBC世界フライ級8位のタナンチャイ・チャルンパック(24=タイ)を迎えて初防衛戦に臨んだ。

 11ヶ月ぶりにリングに上がった畑中のパフォーマンスに注目が集まった。
タナンチャイ(タイ)が新王者
 序盤は、畑中がジャブを丁寧に突きながら、見栄えの良さをアピール。中盤、タナンチャイは独特のタイミングから繰り出すコンビネーションでペースを握ると、終盤も回転力を活かした連打で攻勢。引かずに打ち合った畑中だが、ジャッジはタナンチャイの有効打を支持した。
「足りないところを修正していく」畑中建人
 初黒星を喫した畑中は、「(パンチを当てるまでの)組み立てが左だけになってしまった 。右ストレートでいくのか、コンビネーションでいくべきだったのか…」と反省の弁を述べた。続けて、「負けをただの負けにしたくない。足りないところを修正して、次につなげたい」と巻き返しを誓った。
「これで終わりじゃない」
 試合後、取材に応じた畑中清詞会長は、「(採点を)辛く見ながら115-113で勝ったかなと思ったが逆だった。冷静さに欠けた。相手は結構しっかりとしたボクシングをしてきた。手数にやられたね。建人はがむしゃらに前に出ていた時より、打ち合う時間や距離も取りながら戦っていた。落ち着いていたし、指示にも応えていた。セコンドのミスで負けた」と、悔しさをにじませながら感想を語った。

もう一度立て直す

 畑中ジム30周年記念興行として行われたが、厳しい結果となった。それでも「俺も恒成(田中恒成)も建人も、16戦目で初めて負けた。ただ、これで終わる畑中ジムではない。これで心が折れる子じゃない。もう一回立て直します」と前を向いた。
「作戦が上手くハマった」
 新チャンピオンに輝いたタナンチャイは、「嬉しいの一言に尽きる。あまり前に出ず相手を誘う作戦が功を奏した。終盤は、勝っていると思ったので、KOを狙って前に出た。畑中はスピードがあって強かったが、本当にうれしい。世界戦がやりたい」と声を弾ませた。
採点表

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