海外情報 | 海外注目戦 | ランキング | TV・ネット欄 | 階級別特集 |
WBA(世界ボクシング協会)バンタム級暫定王座決定戦、4位ステフォン・ヤング(29=米)対5位レイマート・ガバリョ(21=比)の12回戦は23日(日本時間24日)、米国フロリダ州ハリウッドのハードロック・ホテル&カジノで行われた。スーパー王者とレギュラー王者が存在するなか、“WBA第3の王者”になったのはサウスポーのヤングなのか、それとも「アサシン(暗殺者)」という物騒なニックネームを持つガバリョなのか。
暫定王座を獲得したのはヤングよりも8歳若いガバリョだった。11連続KOと勢いのあるガバリョは3回にダウンを奪って優位に立ち、その後もポイントを重ねてリードを広げていった。採点は117対110(二者)、118対109と大差がついた。暫定王者になったガバリョは19戦全勝(16KO)。ヤングは21戦17勝(7KO)1敗3分。WBAのバンタム級はライアン・バーネット(英)がスーパー王座に君臨し、レギュラー王者としてジェイミー・マクドネル(英)もいる。バーネットは3月31日にヨンフレス・パレホ(ベネズエラ)と防衛戦を予定しており、マクドネルも5月25日に井上尚弥(大橋)の挑戦を受けることになっている。こうしたなか、なぜ暫定王座を設ける必要があるのか首を捻りたくなる。
前座には元WBAバンタム級スーパー王者のファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国/米)が出場、マイク・プラニア(比/米)に10回判定勝ちを収めた。97対92(二者)、96対93のスコアで勝利を収めたパヤノだが、3回にはダウンを喫するなど危ないシーンもあった。
同じく前座には元WBA、IBF(国際ボクシング連盟)スーパーフェザー級王者ファン・カルロス・サルガド(メキシコ)が出場したが、19歳の新鋭ローガン・ユーン(米)に10回判定負けを喫した。採点は100対89、97対92、98対91という一方的なものだった。ユーンは11戦全勝(10KO)。13年以降の8戦で1勝7敗と不振が続くサルガドは37戦27勝(16KO)8敗1分1無効試合。