[一夜明け会見]2026.9.28
井上拓真が激闘から一夜! スーパーバンタム級転向も選択肢

WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級王者の井上拓真(30=大橋)が28日、横浜市内の大橋ジムで一夜明け会見に臨んだ。
井上は、昨日(27日)、TOYOTA ARENA TOKYOで開催された「Prime Video Boxing 16」のメインイベントで、同級1位の那須川天心(28=帝拳)との10ヶ月ぶりとなる再戦で勝利した。激闘から一夜が明け、試合を振り返るとともに、バンタム級での統一戦やスーパーバンタム級への転向など、今後の進路について口を開いた。
会見に同席した大橋秀行会長は、「今回は指名試合だったが、次戦も指名試合と聞いている。スーパーバンタム級に上げるのも選択肢のひとつ」と、兄・井上尚弥(33=大橋)が4団体統一王者として君臨するスーパーバンタム級への転向プランを明かした。
昨晩は「アドレナリンが出ていた」ため、睡眠時間はわずか30分。それでも、井上は晴れやかな表情でジムに姿を現した。
7回に喫したダウンについて改めて聞かれると、井上は「気の緩み。今後、強い選手とやっていく上で修正していかないといけない」と反省を口にした。
「ダメージはなかった」と振り返った井上は、ダウンを奪われたラウンドでは回復に努めた。「父からの檄もあり、次のラウンドは取り返しにいった」と、すぐに気持ちを切り替えて流れを引き戻した。
「集中していたら絶対にもらわないパンチ」<br>井上真吾トレーナー
井上真吾トレーナーは、ダウンシーンについて「昔からの悪い癖。集中していたら絶対にもらわないパンチ」と指摘。インターバル中には軽く頬を叩き、気を引き締めさせたという。
それでも、ダウンシーン以外はプラン通りの展開だった。井上真吾トレーナーは、「ポイント的には安心して見られたし、作戦がどハマりした。天心選手から気持ちを感じたが、拓真の底力を見せてもらった」と、王者の戦いぶりを評価した。
井上は試合展開について、「序盤はもっと前に出てくるかと思ったが、思いのほか見てきたので、良いハマり方ができた」と説明。那須川の印象については、「前回対戦した時より、力強くなっていた」と、その成長を認めた。
興行のキャッチフレーズは「これが最後」。那須川との3度目の対戦について聞かれた井上は、「3度目はない。これが最後ということなので」と明言した。
大橋会長は、「ダウン以外は良かった。天心選手は前回とは違う気迫を見せていた。世界チャンピオンになると確信した」と、那須川の健闘を称えた。
「これまでで一番感動した」大橋秀行会長
さらに、「この試合の前にいろいろな困難があったが、乗り越えてくれた。井上兄弟は本当にハートが強い。川嶋勝重(元WBC世界スーパーフライ級王者)が大橋ジムで初めて世界チャンピオンになってから何度も世界戦をしているが、一番感動した」と、井上の精神力を絶賛した。
今後について井上は、「バンタム級で統一戦をしたいが、マッチメークは会長と父に任せたい」と、他団体王者とのベルト統一を希望した。
スーパーバンタム級に上げた場合、誰と対戦したいかと質問されると、井上真吾トレーナーがすかさず「井上尚弥は?」と問いかけた。
これに井上は、「やってみたいですけどねぇ。まだ兄には近づけていないが、やってみないとわからないですよ」と、いたずらっぽい笑みを浮かべた。
井上は「1週間くらい休む。ただ、痛いところもないので、時間があったら体を動かす」と説明。バンタム級で統一戦を目指すのか、新たな階級へ踏み出すのか。王者の次なる選択に注目が集まる。
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