[公開練習]2026.7.8
歓声か沈黙か! 比嘉大吾 覚悟の世界戦へ
WBA(世界ボクシング協会)バンタム級2位の比嘉大吾(30=志成)が8日、都内のジムで公開練習に臨んだ。
比嘉は、7月20日(月・祝)、両国国技館で開催される「U-NEXT BOXING.6」のメインイベントで、同級1位の増田陸(28=帝拳)とのWBA世界バンタム級王座決定戦に臨む。
引退を撤回して臨む異例の4試合連続世界挑戦。勝てば8年3ヶ月ぶりの世界王座返り咲きとなり、国内最長ブランク記録を更新。さらに世界2階級制覇も懸かる大一番だ。
練習前の会見で比嘉は、「一つのミスで流れが変わるし、終わる可能性もある」と増田のパンチ力を警戒。「お互いにパンチがあるので、KO決着になる。相手は長身だから、自分から仕掛けていくことになる」と、真っ向勝負を見据えた。
1年ぶりのリング
1年ぶりの実戦については、「ブランクはあるが、これまで以上の気持ちでやってきた。ここ2戦でダウンしているが、試合期間が空いて脳のダメージは回復していると思う。相手が嫌がることを突いていきたい」と、ベルト奪取に自信をのぞかせた。
プロデビュー以来、二人三脚で歩んできた野木丈司トレーナーは、「ブランクはあるが、驚異的なペースでスタミナと動きの勘が戻ってきた。世界戦の舞台に上がるのにふさわしい仕上がり」と状態の良さを強調。「ミスが命取りになる。こちらの土俵に引きずり込めるか。フルラウンド戦って1ポイントで勝つ練習をしている」と万全の準備を明かした。
この試合に向けて80ラウンドのスパーリングを消化し、残り10ラウンドで仕上げる予定。スパーリングパートナーには同門のWBA世界フェザー級14位の堤麗斗(23)、日本スーパーフライ級2位の重里侃太朗(30)、日本・OPBF東洋太平洋フライ級王者の野上翔(25=RK蒲田)、大橋ジムの片岡叶夢(18=大橋)ら実力者が名を連ねた。
公開練習では、シャドーボクシング、サンドバッグ打ち、壁バッグ打ちを各1ラウンド披露。コンパクトな左ダブルから鋭い右オーバーハンドを繰り出し、壁バッグではポジションを変えながら、力強い左右アッパーを打ち込み、充実したコンディションを印象付けた。
増田とコンビを組む大和心トレーナーは、「手の内を見せていて調子が良さそう。いろいろな角度から打っていたし、すべてのパンチを警戒している。ブランクがあるというが、前回の出来を超えてくると思う」と高く評価。
「オーソドックスよりかは苦手だと思う」
その上で、「比嘉選手は過去5回サウスポーと対戦していて、日本人選手(西田凌佑、武居由樹)には負けている。確実に言えるのは、オーソドックスよりサウスポーの方が苦手。4度目の挑戦で覚悟を感じるが、こっちは一発で獲る。新しい増田陸をお見せできると思う」と自信を示した。
公開練習後の囲み取材で比嘉は、「武居君はフック系のパンチだったが、増田選手はストレート系なので、より懐に入りにくい。あとは直感で戦うしかない。気がついたら歓声を浴びているか、それとも天井を向いているか…」と決戦をイメージ。
ここ数戦で数々の激闘を演じ、「名勝負仕掛人」と呼ばれることについては、「あとは結果がついてきたら…ですね」と笑みを浮かべた。
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