武居由樹が語る那須川天心vs井上拓真戦! ライバルと先輩の激闘に見たものとは

　武居は「戦前は拓真さんが勝つと思っていたが、その拓真さんとあそこまでボクシングをする那須川天心のすごさ。(天心選手の)ジャブが厄介だったが、拓真さんの方が引き出しが圧倒的に多かった。後半になればなるほど、天心君はやることがワンパターンになっていたように感じた。あとは拓真さんの方が気持ちで勝ちにいっていて強気だった。今回は拓真さんがさすがです。おめでとうございます!」と語った。

那須川の成長にも驚いた

　さらに那須川の成長にも強い驚きを示した。「それでも拓真さんにジャブを当てるのは相当すごいこと。本当に良い試合でした」。

　自身も世界王座から陥落した直後。武居は那須川との対戦について多くを望まない。「自分も負けてしまった身なので、いつかやろうなんて全然思っていなくて。ボクシングは甘くないですね。また、お互いにどこかで再起してぶつかり合えたら」。そう語った言葉には、悔しさと同時にボクサーとしての矜持を滲ませた。