[リングサイドの目]2025.7.31
比嘉大吾! 覚悟の世界戦をバンタム級世界王者が観戦!

WBA(世界ボクシング協会)バンタム級2位の比嘉大吾(29=志成)が30日、横浜BUNTAIで開催された「U-NEXT BOXING.3」で王者のアントニオ・バルガス(28=米)に挑戦した。
異例となる3試合連続での世界挑戦となった比嘉。リングサイドで観戦したWBA世界バンタム級休養王者の堤聖也(29=角海老宝石)とWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(27=M.T)は、どのように見たのかーー。
会見場に姿を見せた堤は、親友・比嘉大吾の引退表明を見届け、「最後の瞬間を、この目で見て、聞けて良かった。あいつのボクシングに対する思いを聞いて、くらってしまった」と胸の内を明かし、涙を流しながら、親友の引退を受け止めた。
「僅差でバルガスの勝ちだと思っていた。最終ラウンドのダウンも、(比嘉陣営も)倒し切らないと勝てないと思ったから前に出たし、“たら、れば”でしかない。この結果については誰も何も言えない」と話した。
堤は次戦でバルガスとの団体内王座統一戦が濃厚だ。「バルガスは良い男で、良いファイター。スタイル的には噛み合う。ハイリスク、ハイリターンの相手。僕が勝つことで、2回引き分けた比嘉の評価も上がると思う」とプライドと親友へ思いを胸に、次戦に闘志を見せた。
8月にメキシコで武者修行
8月に単身メキシコで武者修行を予定しており、「環境の変化と刺激を取り入れ、ボクシングを自分ひとりで研究し、現地の選手とスパーリングを重ねたい」と話した。最後に引退を表明した比嘉に「今度、派手にやろう! お疲れ様!」と、労いの言葉を送り、会見場を後にした。
全試合終了後、囲み取材に応じた中谷は、「(比嘉選手は)惜しかったですね。前に出る気持ちは見せていたので、ポイントは取れているかなと思いました。バルガス選手の見せ方がすごく上手かった。バルガス選手と戦うつもりでは見ていないが、すごく良い選手だなと思った」と感想を語った。
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