[試合後談話]2024.12.15
日本王座挑戦権を懸けて前王者と沖縄の強打者が激突!

日本スーパーフェザー級最強挑戦者決定戦が15日、大阪・住吉スポーツセンターで開催された「U-NEXT BOXING」で行われ、同級1位の原優奈(30=真正)と同級2位の砂川隆祐(25=沖縄ワールドリング)が来年のチャンピオンカーニバル出場を懸けて争った。
原がジャブを駆使しながら、しっかりとコントロール。相手のプレスを巧みに捌き、優位に立った。動きが硬かった砂川だが、6回には果敢に攻め込み、クロスレンジで上下のコンビネーションを打ち込んで、ジャッジに攻勢をアピール。8回には、左のトリプルからアッパーへ繋げて有効打を重ねた。採点は、三者三様の引き分け。最強挑戦者決定者特別ルールにより、優勢点を勝ち取った原が日本王座挑戦権を掴み取った。
チャンピオンカーニバルの挑戦権を掴み取った原は、「練習してきたことが出せなかった。練習とリングの上では違う。出来は10点満点中2点」と自己評価が厳しく、それでも、「次に向けてもっと練習して、もっと強くなりますよ」と、前向きな姿勢を崩さなかった。
試合で対峙した砂川について、「若くて勢いがあり、非常に強い選手だった。触ったら火が出るようなパンチだと思っていたが、実際にはそこまでの威力は感じなかった」と印象を述べた。そして、「(相手を)舐めていたとかではなく、厳しい戦いになると思っていた。それでも、奈良井選手に挑戦するためには、若くて勢いのある選手に完封して勝たないといけないと思っていた」と、試合に挑む前の胸の内を明かした。
次戦、ベルトを奪われた奈良井翼(25=RK蒲田)に挑戦する。「ベルトはレンタルしているだけなので、高い利子を付けて返してもらう。来春のチャンピオンカーニバルまでに、最強に仕上げていく」と、宿敵へのリベンジを誓った。
一方、砂川は、「勝てた試合だっただけにショック」と悔しさを露わにした。「序盤から動きが硬かった。終盤は感覚を掴んだが、スパートをかけるのが遅かった。原との距離が思ったより遠くてやりづらかった」と振り返ると、「また一から、日本タイトル戦線に絡めるようにやり直します」と力強く再起を誓った。
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