中谷潤人とオラスクアガがパワーアップして帰国!

　毎回、恒例となっているロサンゼルス合宿。8月22日(木)からの1ヶ月間で160ラウンドのスパーリングを消化。井上尚弥(31=大橋)のスパーリングパートナーとして知られているジャフェスリー・ラミド(24=米)やアマチュア・インターナショナルチャンピオンの選手といった強豪サウスポーとの実戦練習を重ねた。

　今回も1日13ラウンドのスパーリングや、ルディ・エルナンデストレーナーの指示でノーガードでのスパーリングなどをこなし、対応力を身に着けてきた。中谷は「長い期間、スパーリングができたことで、サウスポーの動きに慣れた」と充実感を口にした。

　オラスクアガも万全の状態をアピールした。「誰かより目立ちたいのではなく、この階級(フライ級)の他のチャンピオンに自分が一番強いと証明したい」と意気込んだ。

　本日、1966年の静岡県一家4人殺害事件で、強盗殺人などの罪に問われ死刑が確定した元プロボクサー袴田巌さん(88)に対するやり直しの裁判(再審)で、静岡地裁は無罪判決を言い渡した。日本プロボクシング協会では、委員会を設けて袴田さんの支援を続けており、中谷も支援アピール集会に参加した。着陸後にネットニュースで無罪判決を知ったという中谷は、「ホッとしたという気持ちでいっぱい。たくさんのボクサーが支援されて、自分自身も参加させてもらって、思いを伝えさせてもらった。形になって良かった」と喜んだ。

　中谷は、「疲労が溜まっているが、ここを乗り越えたら良い感じになってくる。無理に倒しにいくのではなく、倒すアクションを起こしていく。お客さんの心に残る試合を見せたい」と決意を口にした。

　2日間(10月13日〜14日)で7つの世界タイトルマッチと那須川天心(26=帝拳)のWBO-AP王座戦が行われる秋のビッグイベント。中谷とオラスクアガのパフォーマンスに注目だ!