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WBO-APスーパーミドル級タイトルマッチが25日、東京・後楽園ホールで開催された「Lemino Boxing フェニックスバトル 117」のセミファイナルで行われ、チャンピオンのユン・ドクノ(28=韓国)に日本同級王者の帝尊康輝(31=一力)が挑んだ。
最初に倒れたのは帝尊康輝!
重量級の怖さが出た試合の勝負は、初回に決まった。最初にダウンしたのは日本チャンピオンの帝尊。ユンの右を顔面に喰らって倒れたが、立ち上がって真っ向勝負に出た。コーナーに詰めてきたユンのパンチの隙をついて、左ストレートを顔面に打ち込むと、ダウンしたユンは、大の字のまま立ち上がれず。レフェリーが両手を振って試合を止めた。
倒し返して勝ったのも帝尊康輝!
WBO-AP王座を獲得し、大声で控え室に戻った帝尊の興奮は止まず、「おぉぉって感じ、それしかない。ダウンを奪われて、すぐに相手がまとめてきて、詰め将棋と一緒。守るくらいなら一発強く当てて返すしかないと思い、左を振ったら自分よりやばい倒れ方をして、これは立ってこれないと思った。勝ってあんなに喜んだのは4回戦ぶり」と笑顔が弾けた。
濃厚な85秒決着!
記者の質問に「相手のジャブが予想外で、試合を組み立て相手を崩そうと思った時に右を貰ってしまい、やりたかった事を先にやられてしまった」と、1回ずつダウンを奪い合った85秒の激戦を振り返った。
アジア2冠王者の帝尊康輝!
国内では、対戦相手にも恵まれないが、「今後はスーパーミドル級でやっていく。防衛戦もしていきたいが、このベルトを切符に、海外で試合をして、常に勝負をしていく。男としてのロマンを抱いて現役を楽しむ。自分のためだけじゃ続けられない世界、応援してくれるみんなのために毎回腹をくくってリングにあがっている。意味のある試合を続けていく」と、穏やかな表情で始まった囲み取材の最後は、引き締まった表情で覚悟を決めた。
健闘を称えあった!
一方、初防衛に失敗したユンは、「自分はテクニックがないから負けた。リング上での帝尊選手は、大きく見えた」と気丈に振る舞った。