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[記者会見]2022.6.27

井上尚弥が日本外国特派員協会で語った。

 WBA(世界ボクシング協会)スーパー、WBC(世界ボクシング評議会)、IBF(国際ボクシング連盟)バンタム級統一王者の井上尚弥(29=大橋)が27日、都内にあるFCCJ(日本外国特派員協会)で会見を開いた。

 井上は、バンタム級4団体統一、さらにスーパーバンタム級に上げての世界4階級制覇についてなど1時間にわたり熱く語った。
次戦はポール・バトラー(英国)との4団体統一戦を予定
 井上はあらためて、WBO(世界ボクシング機構)同級王者のポール・バトラー(33=英国)とのバンタム級4団体統一を目標に掲げた。「具体的な日程はまだ聞いていない」(井上)と話したが、年内での対戦交渉が進んでいることを明かした。

 バトラーの映像はダイジェストで見たようで「正統派の良い選手」とだけ印象を語った。開催地については「日本でもアメリカでも英国でも、どこででもいい」と、こだわりはないとした。
多くの報道陣が集まった
 4団体統一を成し遂げたら、スーパーバンタム級に上げて、世界4階級制覇を狙う。井上は「この階級がベストだと思う」と、1.8s増の未知の階級にも自信を示した。

 現在、スーパーバンタム級は、WBA・IBF王者がムロジュン・アフマダリエフ(27=ウズベキスタン)、WBC・WBO王者がステファン・フルトン(27=米)と2人のチャンピオンが君臨している。フルトンは6月5日に、アフマダリエフは昨日、王座防衛に成功し、王座統一戦に期待が高まっている。

 井上は「4団体統一王者同士で戦うのが理想」と言葉に力を込めた。バンタム級で4本のベルトを獲得し、1階級上の4団体統一王者との対決を目指す。
「これまでのベストバウト」
井上尚弥
 ノニト・ドネア(39=比/米)戦が評価されて、米老舗ボクシング専門誌「The Ring」のPFP(パウンド・フォー・パウンド)1位となった。「ドネア戦の勝ち方次第で、1位になるのかもしれないと思っていた。その結果、これ以上ない試合内容を見せることができた。(PFP1位に)すごく満足している。この先は、この立ち位置にふさわしい試合を続けていく」。
「常に倒すことを意識している」
 今年の10月でプロキャリア10年目を迎える。常にエキサイティングな試合でファンの想像を超えてきた。「プロボクサーとして、高いチケットを買ってくれたお客さんに対して、満足させたいと思っている。ただ、勝てばいいのではなく、山場を作り、倒すことを意識している」と美学を貫いてきた結果だと語った。
モンスターから目が離せない!
 「ボクサーとしての最終到達地点は、今は35歳までと考えている。理想は、無敗でゴールすること」と語ったが、「ただ、ボクシングはそんなに甘くはない。この先、階級を上げていけば、階級の壁にぶち当たるとも思う」。

 「35歳までボクシングをやって、ようやく自分でも満足できる、やって良かったなと思いたい」。これまで数々の偉業を成し遂げてきたモンスターだが、まだ満足することはない。35歳まで残り6年。これからも伝説を作っていく。

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