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[電話取材]2022.2.16

岩川美花「腹は決まった!」決戦は金曜日!

 WBO(世界ボクシング機構)アトム級王者の岩川美花(38=姫路木下)は、2月25日(金)に後楽園ホールで開催される「Victoriva.8」のセミファイナルで、元日本同級王者の鈴木菜々江(29=シュウ)を迎えて、2度目の防衛戦に臨む。

 両者は、2020年9月に対戦し、岩川が2-1の判定勝ちで初防衛に成功。こん回がダイレクトリマッチとなる。当初は、昨年10月に行われる予定だったが、岩川が負傷したために2月に延期された。期間が空いた中での試合だが「試合が延びたことは、めちゃくちゃプラスになった」と前向きだった。

 電話取材に応じた岩川に話を聞いた。
「戦い方は決まった」
 「迷いが吹っ切れた。以前は心のどこかで『この戦い方で大丈夫かな』という迷いがあったが、一つのことにフォーカスして調整してきて、これでイケると自信に繋がった」と電話口での声のトーンは明るかった。
体力アップに自信を示した
 同門で元日本女子フェザー級王者の満田美紀(29)、OPBF東洋太平洋女子ライトフライ級王者の成田佑美(32)と、合同でロードワークをしている。岩川は、「これまではあまり気が進まなかったが、今はしんどいとは思わなくなった」と話すと、「スタートは一緒だが、並んで走っているわけではない。根が負けず嫌いなのでどんなにコンディションが悪くても、一番速くゴールするようにしている。そこはチャンピオンのプライドかな」と切磋琢磨しながら後輩を引っ張っている。

 「ビックリするくらい体力がついた。スパーリングでもしんどくなくなった」とスタミナアップに手応えを感じている。
研究に余念がない
 海外選手の動画をくまなくチェックしている研究家の岩川。「接近戦がすごく上手い!」と、最近は元世界4階級制覇王者のドニー・ニエテス(39=比国)の映像を見ている。「井岡さん(井岡一翔)との試合を見ているが、この2人はなんでこんなに接近戦が上手いんだろう?」と。ニエテスの動きを取り入れながら、攻守の幅を広げることに取り組んでいる。
「進化した姿を見せる」
 当日は、メインイベントにIBF(国際ボクシング連盟)アトム級王座決定戦、松田恵里(27=TEAM10COUNT)対宮尾綾香(38=ワタナベ)が組まれている。同じ階級での世界戦だが「ここを勝って王座統一戦になったらやりたいが、今は特に気にならない」。

 「前回の試合より進化した姿を見せる。当日を楽しみにしていてください」。返り討ちの準備はしっかりと整っているようだ。

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