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世界3階級制覇王者の井岡一翔(30)が約1年半ぶりに国内に復帰する。27日に都内で会見を開き、井岡は埼玉のReason大貴ジムに所属し、日本ボクシングコミッションにライセンスの再発行を申請したと発表した。
復帰が日本ボクシング界貢献にも繋がる
井岡は17年大晦日の試合後に引退を表明し、父・一法氏が会長を務める井岡ジムから離れたが、米国でライセンスを取得し、昨年9月に開催された「Super fly3」で現役復帰した。大晦日にはマカオでWBO世界スーパーフライ級王座決定戦に臨んだが、同じ3階級制覇王者のドニー・ニエテス(比)に判定で敗れ、日本人初の4階級制覇は叶わず。現状では日本との関係が希薄になることも考えられ、また日本ボクシング界への貢献にも繋がると判断し、日本ライセンス再取得の意思を固めた。
あらゆるサポートをすると瀬端会長
会見で井岡は「海外で強い相手と戦いたいという方向性は変わっていない。4階級制覇の目標はブレていない」と話し、同席した瀬端幸男会長も「一法会長からもよろしくと頼まれた。世界に向けあらゆるサポートをする」と約束。井岡が獲得を目指すWBOは、ニエテスがすでに王座を返上しており、1位のアストン・パリクテ(比)と2位の井岡に王座決定戦の指令が届くことが濃厚で、瀬端会長は6月に東京で開催する方向で動いていると明かした。
30代で新たな歴史を作る
最後に30歳の誕生日を迎えたばかりの井岡は「マカオでの敗戦から悔しさを噛みしめトレーニングを重ねてきた。今は自分と向き合って4階級制覇に必要なものを追求している。どこまで出来るかは分からないが、20代の経験を活かし30代で歴史を作っていきたい」と決意した。