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WBO(世界ボクシング機構)バンタム級チャンピオンの武居由樹(29=大橋)が14日、名古屋IGアリーナで開催された「Lemino BOXING トリプル世界戦」のセミファイナルで、同級1位のクリスチャン・メディナ・ヒメネス(25=メキシコ)を相手に3度目の防衛戦に臨んだ。

WBO世界バンタム級王者・武居由樹が指名挑戦者ヒメネスと対戦。初回に右フックでダウンを奪われ、4回にコーナーへ追い込まれたところでレフェリーストップ。ヒメネスが世界初挑戦で戴冠し、武居は初黒星を喫した。

初の敗戦で王座から陥落した武居は、会見場で言葉を絞り出し「ただ悔しい気持ちで、現実を受け入れられない」と肩を落とし、「1ラウンド目のダウンは覚えていなく、最後に止められた時は、まだまだ試合をできたが、止められる流れを作ってしまった自分が悪い」と結果を受け入れた。
試合を振り返り「ジャブを出し、自分の距離で戦う作戦だった。3ラウンドでボディを効かし逆転のチャンスもあったが、メディナが強かった」と新王者を称え、「右のオーバーハンドを警戒していたが貰ってしまった。相手のパンチやフィジカルが強く、自分のパンチに合わせてきたり、足が止まった時にまとめられたりと、(十分な)対策を取られていた」と冷静に分析した

最後に「覚えていないが悔しくて、応援してくれたみなさんに申し訳ない。まだ現実を受け入れていないので、ゆっくり休んでから今後の答えを出したい」と静かに言葉を残し、会見を終えた。

同席した八重樫東トレーナーは「1ラウンド目のダメージが残っていて、距離を取り足を止めないように伝え、まだ早いラウンドだったので、立て直して後半にひっくり返そうと指示をした」とダウン後の指示を明かした。
今後については「世界チャンピオンなら、注目や対策されて当たり前。さらにその上や裏をかくようにしていく。その責任は自分にあり、精進してこれからもやっていく」と語り、愛弟子に寄り添う姿勢を示した。

試合については「キャンプで培った練習の成果。練習の通りのパンチ狙いでダウンを奪い、ボディを効かせてTKO勝利につなげることができた」と振り返ると、続けて「2年前に西田凌佑(29=六島)と戦った時は怪我もあり、不安なまま試合に挑んだが、その経験が学びとなった。サウスポー相手の経験は少なかったが、帝拳ジムの本田明彦会長に呼ばれ、那須川天心(27=帝拳)のスパーリングパートナーとして日本に来て、スパーリングを重ねたことが、今回に活きた」と、勝因を語った。
今後については「先のことはプロモーターに任せるが、私としてはWBA世界バンタム級王者・堤聖也(29=角海老宝石)と試合がしたい。堤とはスパーリング経験もあり、お互いの武器や弱点を知っている。だからこそ面白い試合になる」と統一戦に意欲を示した。
最後には「日本のみなさんありがとう。日本に来るたびにホスピタリティをいただいている。本当に素晴らしい方々です」と感謝を述べ、会見を締めくくった。




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