激戦! 与那覇勇気vs辻永遠!

　日本バンタム級13位の与那覇勇気(33=真正)と日本フェザー級7位の辻永遠(24=勝輝)が21日、後楽園ホールで開催された「WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT&G.O.A.T.MATCH vol.4 日中平和友好4VS4親善試合」54.5kg契約8回戦で対戦した。

 復活を目指す与那覇と後楽園ホール初登場の辻が、激戦を繰り広げた。

 辻が左アッパーから打ち下ろしの右ストレートを好打。相手の左フックをブロックしてリターンの左フックで顔を弾いた。それでも与那覇は、プレスをかけてパンチをボディに集めると、左フックを強振して挽回した。最終8回、辻は最後の力を振り絞って豊富な手数で攻め切った。

　激戦を制した辻は、「めちゃくちゃしんどい試合。首の皮が一枚つながった。足を使う作戦だったが、下がったら立て直すのがきついと思ったので、序盤から打ち合いにいった。最終ラウンド残り40秒で、応援してくれている人たちの顔が浮かんだ。勝てて本当に良かった」と披露困憊の中、試合を振り返った。

　今後は、バンタム級を主戦場としていくようで、「今日は本当に良い経験をさせてもらった。自分のボクシングを見つめ直して、さらに強くなりたい」と、今後の精進を誓った。

　一方、連敗を喫した与那覇は、「できることはやったが…。自分の動きに衰えを感じた。気持ちはあるが、体がついてかない。辻選手には上に行ってほしい。せっかくチャンスをもらったのに、モノにすることができなかった」と気丈に答えた。