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3月13日(木)に両国国技館で開催されるU-NEXT BOXING 2で、WBO(世界ボクシング機構)世界ライトフライ級王者の岩田翔吉(29=帝拳)に挑戦する、同級2位のレネ・サンティアゴ(32=プエルトリコ)が7日、都内の帝拳ジムで公開練習を行った。

公開練習前の会見でサンティアゴは、「来日した時には雪が降っていて寒かったが、今は気候にも時差にも慣れて、コンディションはパーフェクト」と笑顔を見せた。
サンティアゴは、10歳の時に兄弟からボクシングを教わったのをきっかけに、その後は母には内緒でフィゲロアの元で練習に励んだという。
アマチュア経験は90戦。そのうち、敗戦は8回。プロとしては3回ナショナルチャンピオンのベルトを巻いた。そんなサンティアゴに岩田の印象を聞くと「パワフルで才能があり、世界チャンピオンになるために、ハードな練習を重ねた印象がある」と答えた。
今回の試合のポイントについては「クレバーさと落ち着きが大切になる。私のボクシングのクオリティとこれまで経験したラウンド数は、岩田よりも優れていると思う」とし、「得意パンチは左右アッパー。勝利のためならKOでも判定でも良いと思っている」と語った。

トレーナーのジョナタン・ロペス・サンチェスはサンティアゴについて「才能があり、経験のある良いボクサー。もちろんアッパーは得意のパンチだが、他の良いパンチも持っている」と評した。岩田の印象については「パワフルで才能ある選手だが、我々は勝つための練習をしてきた。試合でその成果を見ていただけると思う」と勝利に自信を示した。

公開練習では、ロープ1ラウンド、シャドー2ラウンド、サンドバック2ラウンドに加え、パンチングボールも披露し、好調な仕上がりを印象づけた。シャドーでは、ラウンド間にトレーナーに笑顔を向けるなど、リラックスした雰囲気で公開練習を終えた。
かつて暫定王座を保持していたサンティアゴは、大学の清掃員とプロボクサーの2足の草鞋を履きながら、自身の夢であるWBOの王座奪取を目指す。
陣営の着ていたチームのパーカーの背中には「TEAM EL CHULO」という文字がプリントされているが「EL CHULO」はスペイン語で「かっこいい」という意味だという。サンティアゴは今回、「かっこいい」試合で岩田からベルトを奪い、自国プエルトリコに持ち帰ることができるのか⁉︎
※当日はU-NEXTでライブ配信が予定されている。

公開練習を見ていた粟生トレーナーは「軽やかで調子は良さそう。身長は予想通り。スイッチもしていたが、そこはあまり気にしない。(公開練習は)本当に軽くだったので、そこから情報は読み取れない。調子が良さそうなので、お互いベストコンディションで良い試合ができれば。翔吉(岩田)は昨日、ラストのスパーを終えたが、圧倒して良いスパーができた。サンティアゴはアッパーが得意らしいが、翔吉は全てのパンチが倒せるパンチ。どちらが先に試合を作るかの主導権争いになる」と述べた。