石井渡士也!「辰吉寿以輝と戦いたい!」

　日本スーパーバンタム級王者の石井渡士也(24=RE:BOOT)が22日に電話取材に応じ、初防衛戦の感想を語った。

　石井は、昨日(21日)、後楽園ホールで開催された「Lemino BOXING フェニックスバトル141」で同級1位の津川龍也(25=ミツキ)に5回TKO勝ちでタイトル防衛に成功し、実力者が揃うスーパーバンタム級において、存在感を示した。

　石井は、日本同級10位の辰吉寿以輝(29=大阪帝拳)との対戦を希望した。

　試合後の会見でRE:BOOTジムの射場哲也会長は、「次の試合(来年のチャンピオンカーニバル)をクリアしたら、辰吉寿以輝(27=大阪帝拳)との防衛戦を考えている」と明かした。

　石井は「会長とも話している通り、辰吉選手とやりたい。今の日本ランカーの中では、刺激になる選手がいないので、自分の名前を売る意味でも、辰吉選手と戦いたい」と意欲を見せた。

　試合後、試合映像も何度か見たようで、「皆さんが言うように、初回は相手が積極的に出てきたので、見栄えは少し悪かったが、自分としては感覚が悪くなかった。しかし、2ラウンド以降は、思っていた以上に圧倒的に攻めていた」と語った。

「昨日の試合で評価も変わると思う」

　打ち合いの中でも決定打を外すブロックとボディワークが目を惹いた。「パンチを振ってきた時に合わせて冷静に対応できた。上手く外すのがまだ得意ではないので、フィジカルの強さを活かして(ガードを)固めた。以前は体が浮いたところにもらっていたので、浮かないことを意識した」。「評価が高い選手に圧倒して勝てたことで、周囲の見方も変わると思う」と自信を深めた。

　RE:BOOTジムは、昨年7月から12連勝と絶好調で今年に張ってから負けなしだ。石井もジムのトップとして勝利のバトンをつなぎ続けている。

　次は、日本フライ級10位の富岡浩介(23)が、9月7日(日)にWBO世界フライ級7位のマーク・ビセレス(29=駿河男児)と対戦する。石井は「自分も波があったが、キャリアを積んでここ2戦は安定してきた。浩介もキャリアを重ねているので、変わったところを見せてくれると思う」とエールを送った。

　最後に石井は「しばらくは休養に充てて、初めて沖縄旅行に行く予定」と明かした。