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[試合後談話]2024.7.19

宇津木秀が鈴木雅弘に挑戦!

 OPBF東洋太平洋ライト級タイトルマッチが19日、後楽園ホールで開催された「第20回WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT」のメインイベントにて行われ、チャンピオンの鈴木雅弘(29=角海老宝石)と元日本同級王者で挑戦者の宇津木秀(30=ワタナベ)が約2年ぶりに拳を交えた。

宇津木秀(ワタナベ)が王座奪還!
 プロ・アマ合わせて今回が5回目の対戦となる剛腕対決は、初回から近い距離で激しい打ち合いが始まった。序盤からジャブでリズムを作った宇津木秀は、ワンツーと左ボディを叩き込むと、鈴木も下がらず、左フックをコンパクトに返した。それでも、4回終了時は、ジャッジ3者ともに39-37で挑戦者を支持した。迎えた5回、宇津木の左フックが鈴木の顔面を捉えると、バランスを崩した鈴木がロープまで下がった。宇津木は迷わず、上下左右にパンチを連打。ガードが下がって防戦一方となった鈴木を見て、レフェリーが試合を止めた。
「3ラウンドからジャブで攻めた」
 1年3ヶ月ぶりに王座返り咲きに成功した宇津木は、「なんだか懐かしいですね」と大勢の記者に囲まれての会見に笑顔を浮かべた。

 「セコンドから『最初から出てくるから』と言われていたので、気をつけたつもりだったが、打ち合いに付き合ってしまった。初回が終わって、コバさんに(小林尚睦トレーナー)怒られた。ジャブがコツコツと当たるので、このままでいこうと思った」と、3ラウンド以降の戦略について語った。
「ここからが再スタート」
 この日、アマチュア時代からのライバルで、かつて同じジムだった日本ライト級王者の三代大訓(29=横浜光)がリングサイドで観戦しており、宇津木も気がついていたようだ。「ボクシングは何があるかわからないが、三代に勝ってほしい」と、8月16日(金)に初防衛戦に臨む三代の勝利を願い、王座統一戦を希望した。
「捨てパンチがやりにくかった」
 一方、ベルトを失った鈴木は「出だしは悪くないなと思った。途中から距離を取って、捨てパンチを入れてきた。気がついたらロープを背負っていたので、効いていたんでしょうね。前半で勝負しようと、出し切れる部分は出し切ったが、3〜4ラウンドから後手に回ってしまった」と気丈に試合を振り返った。
日本王者の三代大訓(横浜光)
 リングサイドで観戦した三代は、「序盤、鈴木君が良くて『鈴木君が勝つんだったら、こういう展開になるだろうな』という展開になった。1〜2ラウンドは、どっちもヤバいパンチをもらっていたが、3ラウンドから宇津木が冷静にガードの組み立てを始めたのが勝因。公開採点も勝敗を分けたと思う。(鈴木選手は)ポイントで負けているので、倒さないと勝てないと思ったと思う。ロープ際での引き寄せをやるしかなかった。ジリ貧だった。次戦を勝って(宇津木と)やるつもり」と宇津木との対戦を熱望した。

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