井岡一翔がV5戦で前王者ニエテスにリベンジ!

　WBO世界スーパーフライ級チャンピオンの井岡一翔(33=志成)が2日、都内で会見を開き、7月13日にランキング1位のドニー・ニエテス(40=比)を相手に、5度目の防衛戦に臨むことを発表した。この二人は2018年の大晦日に対戦し、その時はニエテスが判定勝利を収めて、いま井岡が保持しているベルトを獲得した。その後、ニエテスが手放したベルトを、一翔が2019年6月に行われた王座決定戦で手に入れて、現在に至っている。したがって、この夏の対戦は、井岡にとっては、タイトル防衛戦であり、V4チャンピオンの真価が問われるリベンジマッチとなった。

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　この日の会見の冒頭、ニエテスのビデオメッセージが流れた。「2月から練習を開始、3月に試合があると聞いてた」と、試合を心待ちにしていたようで、「スパーリングも減量も始めた。再戦を楽しみにしてる、絶対に勝ちたい」と静かに思いを語った。

　ニエテスのビデオメッセージを見た井岡は「一度拳を交えているので、お互いに実力も分かっているし、リスペクトもある」と話したが、「4団体統一を目指している自分にとっては、この試合はメリットがないが、過去の自分を超えるためにも、あそこから始まったストーリーに終止符を打ちたい」と、切り出すと「先に進むために負けられない試合。しっかりケリをつける」とリベンジマッチへの思いを語った。

　40歳となったニエテスの印象を聞かれると「年齢に関係ないスタイルだと思う。パワーに頼った選手ではない。パンチを避ける位置もうまい。誤魔化されないようにしたい」と、老獪さを警戒し、加齢による衰えは期待しないと述べた。その上で、前回の対戦の敗因として、「打ち合う場面といなす部分の判断の差が出た」と振り返った。

"行きたい場所に行くために勝つ!"

　7月13日(水)のリベンジマッチを制した先には、王座統一戦を見据えているWBO世界スーパーフライ級チャンピオン。WBC世界ダイヤモンド王者のローマン・ゴンサレス(ニカラグア)の名前が記者から挙がると「世界的にも評価されているので、ベルトが懸かるのなら、ローマン選手とやりたい。」と答えた。