[試合後談話]2025.3.31
大橋ジムのミニマム級戦士が存在感を示した!

日本ユース・ミニマム級王者の北野武郎(20=大橋)が31日、後楽園ホールで開催された「Lemino BOXING フェニックスバトル132」48.0kg契約8回戦で、IBF(国際ボクシング連盟)同級5位のジェイク・アンパロ(27=比)と拳を交えた。
初回、サウスポー北野がタイミング抜群の左ストレートでダウンを奪うと、3回に左ストレートから左アッパー、左ストレートで立て続けに倒した。KO決着に期待が高まったが、アンパロも世界ランカーの意地を見せて、最後まで勝負を諦めず。それでも北野が終始ペースを握り続けて、大差判定勝ちした。
世界ランカーを撃破した北野は、「ダウンを奪った左ストレートは、狙っていたパンチ。ただ、そこから様子を見てしまう悪い癖が出た。倒して勝ちたかった」と、完勝にも決して満足はしなかった。
昨日(30日)、WBC(世界ボクシング評議会)ミニマム級タイトルマッチが行われ、王者のメルビン・ジェルサエム(31=比)が重岡優大(27=ワタナベ)に判定勝ちし、王座防衛に成功した。
世界ランキング入りを確実とした北野だが、「KO勝ちでアピールしたかったが、まだまだ。練習あるのみです」と謙虚に語った。
セミファイナルでは、ミニマム級8回戦で日本同級3位の森且貴(25=大橋)と同級9位の諸岡直樹(32=セレス)が激突。激しいパンチの応酬となるが、森が左ボディを突き刺すと、回転力を活かした連打で攻勢。我慢比べの打ち合いを制した。
昨年9月に行われた日本王座決定戦以来の再起戦を飾った森は、「左ボディの感触が良かった。勝てて素直にうれしい」と安堵の表情を浮かべた。タイトルまであとわずかに手が届かず、悔しい思いをしている中で、「会長や周りからも前向きな言葉をかけていただいたし、なによりシンプルにボクシングが好きだから」と再起を決意した。
今後の目標を聞かれた森は、「チャンピオンになるのは大前提で、会長に組んでもらった試合を勝っていく。強さに磨きをかけていく」と言葉に力を込めた。
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