那須川店員!渋谷のMEGAドンキに降臨。

　アルバイトをした経験がないという那須川だが、この日は、品出し、ポップ貼り付け、人生初めてのレジ打ちを体験。レジ打ちの時には、学生さんや主婦のお客さんともフランクに声をかけながら楽しんだという。「ラベル貼りは、めんどくさいなと思いました」と、この日のトークショーに詰めかけたファンの笑いを誘ったが、「品出しは、ジャブだなと思いましたね。いいトレーニングになりました」と笑顔を見せ、指導者からのダメ出しにメンタル面が鍛えられたことも明かした。

　ラベルをシンプルにすることでコストカットした149円のラガービールのポップアップ作りにも挑戦し、「枠からはみ出して個性を出した」と語った。

　現在、スパーリングを中心に調整を進めている那須川は、メキシコからすでに招聘した4人の練習パートナーに加え、WBO世界バンタム級王者のクリスチャン・メディナ・ヒメネス(25=メキシコ)も今週加わることを明かした。

　この日は、1日店員をする前に6ラウンドの予定だったスパーリングを7ラウンドにして感覚を養った。「今日、人生で初めてのパンチが打てた」と目を輝かせると、「タイミングで打てた。今までは打とうと思って打ってたが、勝手に動いて打てた。何回か打てた」と確かな手応えを掴んだことを報告した。

　食生活については、「食べたいと思った時に食べる。欲してると思ったら食べる」と話し、「狩猟民族の野生の勘を養ってる」と、格闘家の一面を見せた。

　改めて貴重な体験となった1日店員を振り返り、「動作は同じ」と、普段の生活の中で繰り返す体の動きとボクシングの動きに共通点があるとし、いつもどおりの練習ではなく他の経験から刺激を受けることの重要性を説いた。