井上拓真と堤聖也がついに対決! バンタム級神無月の陣

　フェイスオフの後に「今度は勝つから」と堤に言われたことについて、拓真は「この12年間、自分のことを思ってきたのであれば、(そう言われても)当然かなと思った」と表情を変えず、「自分は冷静に自分のボクシングをするだけ。相手に対して特に思うことはない」と淡々と続けた。その上で、「相手は打ち合いの距離に持ち込みたいと思うが、自分は離れてもくっついても自分のペースでやるだけ」と、冷静に闘志を燃やした。

　12年前にインターハイの準決勝で、拓真に負けた経験を持つ堤は、フェイスオフの後、拓真に「今度は勝つから」と声をかけたことを問われると「ここで言っておきたかった」とニヤリ。拓真に声をかけた後は、パンパンっと肩を叩いて、明日の健闘を約束した。

　この日の拓真について「いい顔をしていた。表情がすごく良くて。体もデカいと感じた」と印象を口にした。「今回はベルトも見なかった。普段だったら見ていた。それだけ、『井上拓真に集中しているんだな』と後から思った。今はいつもの試合と変わらず、落ち着いている。拓真選手とやるのは悲願だったし、世界タイトルもそう。そういう思いはあるが、今のマインドは、いつもの試合と一緒。明日は試合だな、という感じ。」と、冷静に現在の心境を語った。

■検診結果とグローブ

WBA世界バンタム級タイトルマッチ

王者:井上拓真(28=大橋)

血圧:138/87mm/Hg

脈拍:59/min

体温:36.4℃

ウィニング社製 黒

挑戦者:堤聖也(28=角海老宝石)

血圧:156/94mm/Hg

脈拍:48/min

体温:36.6℃

レイジェス社製 黒