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元日本ウェルター級王者の矢田良太(31=グリーンツダ)と元日本ランカーの出田裕一(36=三迫)が27日にエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第2競技場)で開催された「CRASH BOXING.21」のメインイベント、ウェルター級8回戦で対戦。再起2戦目の矢田がメインイベントを飾ったのか、それとも出田が下克上を果たしたのか――。
出田裕一(三迫)が番狂わせ!
36歳の出田が敵地で価値のある勝利を挙げた!序盤から出田が距離を詰めてボディブローで体力を削り先手を奪った。矢田は声を出しながら右オーバーハンドを繰り出すが、出田は豊富な手数で攻勢を続ける。終盤は体力の消耗が激しい中、出田がロープに押し込みパンチをまとめた。
勝つのはやっぱり嬉しい
12連敗を脱出した出田は、約9年10ヶ月ぶりに勝利の味を噛み締めていた。電話取材に応じた出田は「自分ひとりだけではなく、周りのサポートがあり勝てた試合。練習ではあまり多くのことはやらずに体に染み込ませた」とコンビを組む横井龍一トレーナーをはじめとした三迫ジムのスタッフに感謝の気持ちを言葉にした。
9年10ヶ月ぶりの勝利
「初回は周りから聞いているほどパンチ力を感じなかったが、2回以降はやっぱり強いなと思った。倒れそうなパンチをもらってから本能的に下がってしまったが、セコンドから発破をかけられて前に出た」と試合を振り返ると、「敵地なので採点で勝っていると思わなかったので、判定を聞いた時はビックリした」と喜びに浸った。
ラストチャンスのつもりで戦った
「今、やらないと後悔する」と4年のブランクを経て復帰した出田だったが、勝ち星には恵まれなかった。何度も辞めようと思ったが、2歳下の妻から「ここで辞めたら復帰した意味がないと思う。まだ伸びしろがあるから続けた方がいい」と言われて思いとどまった。
今回がラストチャンスのつもりでリングに上がったという出田は「大きなことは言えないが、これで日本ランキングにも入ると思うので、力を蓄えてタイトルマッチができればと思う。同じ階級には小原君(小原佳太)がチャンピオンとしているが、いつどんなチャンスが来てもいいように精進していくだけ」と抱負を語った。
今回がラストチャンスのつもりでリングに上がったという出田は「大きなことは言えないが、これで日本ランキングにも入ると思うので、力を蓄えてタイトルマッチができればと思う。同じ階級には小原君(小原佳太)がチャンピオンとしているが、いつどんなチャンスが来てもいいように精進していくだけ」と抱負を語った。