注目:世界王者経験者のブローナーとマティセが揃って出場する。3階級制覇の実績を持つブローナーは昨年12月にマルコス・マイダナ(亜)に2度のダウンを喫して判定負け、WBA世界ウェルター級王座を失ったが、今年5月にカルロス・モリナ(米)を判定で下して再起を果たしている。今回の相手テイラーは今年2月にクリス・アルジェリ(米=現WBO世界スーパーライト級王者)に判定で敗れているが、7月には世界ランカーのカリム・メイフィールド(米)に勝ってWBC13位に入ってきた。スター戦線に残るためにもブローナーには内容のともなった勝利が求められる。オッズは17対2でブローナー有利と出ている。
　マティセは昨年9月にダニー・ガルシア(米)にダウンを喫して判定負け、WBC世界スーパーライト級暫定王座を失った。今年4月の再起戦ではジョン・モリナ(米)にも2度のダウンを喫するなど大苦戦したが、11回TKOで精算している。相手のオルティスはWBC5位にランクされるホープで、WBCのシルバー王座の2階級制覇を成し遂げている。5対1で有利が伝えられるマティセだが、オルティスは決して楽な相手とはいえない。戦績はブローナーが30戦28勝(22KO)1敗1無効試合、テイラーは20戦18勝(12KO)2敗。マティセは39戦35勝(33KO)3敗1無効試合、オルティスは32戦31勝(24KO)1分。