ベジータ石川が九州ボクサーの魅力を独自の"スカウター"で解析する「スカウターコラム」。今回は、6月22日(月)に後楽園ホールで開催される「ファイティングビー.40」のメインイベントで、空位の日本スーパーミドル級王座を争う日本同級3位・京原和輝(28=博多協栄)にロックオンした。
対するは同級2位の草村龍弥(27=一力)。大一番を前に、タイトル奪取へ燃える京原に話を聞いてきた。
しかし――。
正直に言おう。
会う前の私は、京原君が少し苦手だった。
身体はデカい。無愛想。自分から話しかけてくるタイプでもない。
「なんか怖そうだな…」
これが第一印象だった。
だが、スカウターは時として誤作動を起こす。
今回も完全にやられた。
「日本初の保育士チャンピオンになります」
開口一番、京原はこう言った。
京原:僕は日本初の保育士チャンピオンになります。
なんだ、その強烈な肩書きは。
気になって話を進めると、高校までは柔道をやっていたらしい。
京原:引退したら太るので、ダイエットのために始めました。
ベジータ:だいたい強いヤツって、そんな理由なんだよね。
京原:柔道も対人競技なので、間合いの取り方とか、野球やサッカーより向いていたかもしれません。
これは私の持論だが、ボクシングはチームスポーツではない。
リングで戦うのは1人。セコンドもジムメイトも助けてはくれる。しかし最後は自分だけだ。
向き不向きはある。
私はチームプレーが大の苦手だった。だから何となく分かる。
ベジータ:クリンチしたら投げられそうだね(笑)
京原:それは反則ですね(笑)
私の冗談は、見事にスウェーでかわされた。