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[特集]インタビュー
2025.12.2


■王座を統一したらライトフライ級から、満を持してフライ級に進めますね。
高見 そうですね。フライ級は修羅の道ですが。練習の質も上がってくるので、もっと良いパフォーマンスを見せられると思います。

■高見選手を見ていると、「俺が負けるはずがない!」という自信からくるエネルギーを感じます。
高見 負けず嫌いなのと自信が人一倍あるんだと思います。勝負しにいけるところが持ち味だなと思います。



■前回もあそこで仕留めにいけるところにスター性を感じました。
高見 勘違いになるので、そこを意識し始めたらダメなのかなと。それが勘違いになるので。まぁ、そこは謙虚に。私生活は謙虚に生きることを心がけています。試合になったら調子に乗らないといけない。

■高見選手にとっての「調子に乗る」とは?
高見 試合前は勘違いした方がいいと思っていて。マインドの部分ですが、「自分が一番強いんだ」という、持っていき方。考え方ですね。



■ベルトを2本持つことを想像してみて。
高見 めちゃくちゃ興奮しますよ。超テンションが上がります。ベルト1本じゃ味気がないので2本。練習の時にも、たまに2本持つジェスチャーをしていますもん(笑)。それで気持ちを高めています。王座統一戦はそうそうない、チャンスなのでモノにしていきたい。次の階級に行くための良いステップアップになるのかなと思っています。今年最後の試合になりますので、12月は他にも大きな試合がありますので、その中でも目立てるような。内容でしっかりと締めくくりたいと思っています。2本持ちたい。

■次戦のテーマを押してください。
高見 守りにいかない、獲りにいく!当日は3つ世界戦がありますが、階級は違いますが他の試合と内容で争っていきたいと思います。しっかりと倒し切って終わらせたい。

■どうもありがとうございました。



「ボクモバの目」
 インタビューを通して感じたのは、高見の"二面性"が生む説得力だ。23歳らしい勢いの裏に、競技者としての成熟した自己分析と抑えた謙虚さが同居している。技術、気持ち、準備、いずれも世界王者として急速に仕上がりつつあるのがわかる。特に印象的だったのは、勝負どころでギアを上げられる大胆さと、普段の生活ではあくまで謙虚でいようとする姿勢。その切り替えができる選手は強い。高見が掲げた「守りにいかない、獲りにいく」という言葉は、23歳の勢いだけではない。自分の力を確信した者だけが言える宣言だ。12月17日、高見亨介という才能がどこまで跳ね上がるのか。王座統一は通過点にすぎないーー。彼の発言を聞いていると、そう信じたくなる。
<取材・構成/やすおかだいご>
<写真/YUSUKE・Bobby・AndSill>

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