OPBF東洋太平洋ウェルター級3位の坂井祥紀(34=横浜光)は、10月21日(火)、後楽園ホールで開催される「Lemino BOXING フェニックスバトル144」のメインイベントで王者の田中空(24=大橋)に挑戦する。
昨年5月に保持していた日本タイトルを失った坂井は、今年1月に当時のOPBF・WBO-AP同級王者の佐々木尽(24=八王子中屋)に挑戦。敗れはしたものの、老獪な試合運びで存在感を示した。
チャンピオンの田中は、わずか4戦目でタイトルを獲得したパワーファイターで今後の活躍が期待されるホープだ。2試合連続でタイトル挑戦のチャンスを掴んだ坂井は、静かな口調ながらも、この試合の懸ける思いの強さを感じさせた。
■2試合連続でのタイトル挑戦になります。
坂井 最初に話を聞いた時は、びっくりしましたが、うれしかったですね。
■前戦(佐々木戦)は、敗れましたが見せ場も作りました。
坂井 自分でもまだやれるな、という実感がありました。試合中に成長を感じることができた一戦でした。試合が終わって、すぐにやりたいなと思いました。
■田中選手のことは、意識していましたか?
坂井 はい。いずれ対戦するのかなと思っていました。田中選手がプロになる前に、一度だけスパーリングをしたことがあります。
■攻撃に特化した選手ですが。
坂井 (弱点を)突けるところもあるけど、その分怖さもありますから。攻撃力がフォーカスされていますが、技術もあると思います。本当に強い選手だと思います。
■田中選手は、ここまで全勝全KO。そして坂井選手はこれまでのキャリアで一度もKO負けがありません。
坂井 その感じ(KO負けのない自分を倒すつもり)でマッチメークされたんでしょうね。あの戦い方を見ていれば、勝ち急いでいるから被弾しているのであって、パンチをもらわない戦い方もできるんだと思います。
■ちなみに、これまで拳を交えてきた中で一番、攻撃力があった選手は?
坂井 試合相手で、ですか?