2023年全日本スーパーバンタム級新人王の武藤涼太(19=松田)は、、12月12日(木)、後楽園ホールで開催される「Lemino BOXING フェニックスバトル126」で4戦全勝(4KO)の山ア裕生(23=大橋)との日本ユース・スーパーバンタム級王座決定戦に臨む。
武藤は、今年8月に日本バンタム級2位のデカナルド闘凜生(28=六島)に判定負けで初黒星を喫したが、再起戦で再浮上のチャンスを掴んだ。
19歳の中日本のホープは、10月にWBC(世界ボクシング評議会)バンタム級王者の中谷潤人(26=M.T)とのスパーリングを通して、大きな収穫があったようだ。
■再起戦で日本ユースタイトルマッチが決まりました。
武藤 前戦、負けているにも関わらず、こんなに大きなチャンスが来ました。負けたのでチャンスが来るとは思っていませんでした。ここは、なんとしても勝ってユースチャンピオンになります。
■前戦、初黒星を喫して感じたことを教えてください。
武藤 デカナルド選手は、こちらが嫌がることを突いてきて、キャリアの差を感じました。パンチのもらい方や重心の位置などを修正しています。
■拳を交える山ア選手の印象を聞かせてください。
武藤 アマチュア経験が豊富で、ポイントの取り方とボディ打ちが上手い。見栄えの良いボクシングをしてきます。
■明確な内容で勝ちたいところです。
武藤 小中学生の時に父から教わっていたのですが、その時に言われたのが、「微妙な試合をしていたら、判定はアテにならないから確実に勝て」と。倒しに行く姿勢を持って戦うことが大事です。圧倒したいです。
■武藤選手は、元世界ランカーの安部悟さんが会長を務めるアマチュアのジムで練習していたということですが。
武藤 はい。その後、中京高校で田中亮明監督(東京五輪フライ級銅メダリスト)に教わっていました。高校卒業後は、安部会長が現役時代に所属していて、直感的にここがいいなと思って松田ジムに入門しました。
■10月に中谷潤人選手とスパーリングをしたということですが。
武藤 はい。自分は神足トレーナーに教わっているのですが、神足さんの弟(神足茂利選手/M.T=日本スーパーフェザー級5位)がM.Tジムの選手で、その縁でさせていただきました。