日本スーパーフライ級1位の重里侃太朗(28=志成)は、10月31日(木)、後楽園ホールで開催される「LifeTime Boxing Fights24」のメインイベントにおいて、同級2位の山口仁也(24=三迫)との最強挑戦者決定戦に臨む。
アマチュア58戦41勝17敗を経て2019年12月にデビューした重里は、4戦目で日本ランキング入りを果たすと、ボクシングを始めた時から背中を見てきた元世界4階級制覇王者の井岡一翔(35)が所属する志成ジムに移籍。ランキング1位まで上がってきた。
注目の一戦に臨む重里だが、「ゴールはここではない」とキッパリと言った。
■挑戦者決定戦まで残り3週間となりました。
重里 いよいよ来たなと思いますが、目指しているのはここではないので。一つひとつの積み重ねの中の一つの試合です。
一つひとつの積み重ね
■初めてメインイベンターを務めます。
重里 感謝しています。志成ジムに移籍して1年ちょい経ちますが、目に掛けていただいて恵まれた環境でさせてもらっています。重荷ではなく、良い意味での責任感を感じています。すごく良いメンタルです。
■拳を交える山口選手の印象を聞かせてください。
重里 攻守のバランスが取れた良いボクサーです。攻める時は攻めるタイプですね。リングで向か合ってみて、わかることがたくさんあると思う。
■相手も無敗でサウスポー。アマチュア経験ありと共通点が多いです。
重里 ここから先はこういった選手ばかりでしょう。何よりも自分の底上げが大事です。
■ここ数戦、ピリッとしない内容が続いている印象です。前戦はダウンを喫した中での判定勝ちでした。
重里 そうですね。一つひとつのピースがハマっていない。自分は、不器用なので一つひとつピースをハメていく。「今回はここ。次回はここ」とテーマを持って毎試合臨んでいるので、積み重ねているのかなと思います。ダウンもどこかでするのかな、と思っていました。チャンピオンでもダウン経験がある選手もいますし、そこでの対応力が問われる。自分の場合、性格上ダウンしたら焦るんじゃないかなと思っていました。
■なるほど。
重里 ダウンした時のどよめきとかを想像しましたし、「ダウンしたらどうなるんだろう?」と思っていたこともありました。しかし、意外と落ち着いていましたね。前回も不安になるような試合ではなかったですし、お客さんはヒヤッとしたかもしれないですが、理解することができてプラスになりました。