■プエルトリコのジムで練習したということですが。
重岡 カルデロンさんのジムで1日だけ練習しました。カルデロンさんともう一人とマスボクシングをさせてもらいました。カルデロンさんにミットを持ってもらいました。海外で練習したいと思っていたので。スパーリングもしていないですし、激しい練習をしたわけではないですが、経験できて良かったです。
※イバン・カルデロン(元WBO世界ミニマム級、元WBO世界Lフライ級王者)
■プエルトリコといえば、WBOチャンピオンのオスカー・コラーゾ選手がいますね。
重岡 そうですね。カルデロンさんから「コラーゾが明日、来るけどどうだ?」と言われましたが、「会うのはここじゃないな」と思って。仲良くなりたくないですし、だからといってバチバチもしたくないですし(笑)。チャンピオンだからといっていきなりちょっかい出すのも下品ですし。なので、やんわりと断りました。
■いいですね。
重岡 会うのはリング上かな。
■先の話になるかもしれませんが、仮に王座統一戦がプエルトリコで行われるとしたら?
重岡 めちゃくちゃ熱いですね。敵地でやるのが理想ですね。
■兄の優大選手が王座を陥落して、チャンピオンは銀次朗選手だけになりました。
重岡 何も気にしていないです。「早く上がってこいよ」って感じです。兄ちゃんは強いので、誰とやっても勝てますよ。ちょっとミスっただけです。アイツは、反省点をしっかりと頭の中に入れているので。あとは周りが重く気にすることではないかな。
■2人の関係性がいいですね。
重岡 アイツとは真面目な話はしないので(笑)。
■タドゥラン選手は、これまで一度もKO負けがありません。
重岡 だから熱いんですよ。一回も(KO負けが)ないから。これまでもそういう選手を倒してきましたし。兄ちゃんの言葉を借りるなら「これまで俺とやってないから」ということになります(笑)。
■当日は、どのような試合を見せますか?
重岡 試合まで残り1ヶ月、完璧に仕上げて進化したところを見せます。前戦から4ヶ月空いて色々とやっているので、それをリング上で見せたい。そして、会場に来たお客さんやAbemaで見た人が「マジで面白い!」と言ってもらえるような試合ができればいいかなと思います。
■どうもありがとうございました。
「ボクモバの目」
「最後まで負けるつもりはない。強さに磨きをかけるだけ」。これまで負けを知らないチャンピオンは、これまでと変わらず自信に満ち溢れていた。滋賀で初めて開催される世界タイトルマッチ。重岡がボクシングの魅力を伝えるパフォーマンスを見せるに違いない。
<取材・構成/やすおかだいご>
<写真/>Kishimoto・AndStill>