■まだ、世界ランキングには入っていないですね。
松本 はい。佐川選手が世界ランキングに入っていたので(勝ったので)入るかなと思っていましたが、音沙汰がなかったです。WBO-AP王座を獲れば世界ランキングも見えてくるはず。焦りはなく自然とですね。
■先日、WBO世界フェザー級タイトルマッチ、ロベイシ・ラミレス選手(キューバ)と清水聡選手(大橋)も行われました。
松本 世界のレベル、技術、戦術といったレベルの高さを感じました。しかし、キャリアを積んでいけば手が届かないわけではないな、とも感じました。
■8月30日は、豪華メンバーの中でメインイベントを務めます。期待されているのを感じます。
松本 うれしいです。このメンバーを差し置いてのメインですから良い試合をしたいな、というプレッシャーはあるかもしれません。
■しかし、ここを乗り越えて、ですよね。
松本 そうです。世界チャンピオンになってきた人たちは経験してきたので、ここでつまずいているようではダメです。楽しんで戦っていきたいです。
■大橋ジムの同世代で刺激を受ける選手はいますか?
松本 皆ですが、日本チャンピオンになって一番うれしいのは、大橋ジムのチャンピオンの一員になれたことです。強豪ジムのチャンピオンの仲間入りを果たせたことです。全員の選手を尊敬しています。
■では、最後に試合への意気込みをお願いします。
松本 初防衛とアジアのベルトが掛っていますが、世界を目指す上で絶対に落とせない一戦。圧倒的なパフォーマンスを見せて、もっともっと実力をアピールしたい。良い勝ち方をして最後はしっかりと仕留められたらと思います。
■どうもありがとうございました。
「ボクモバの目」
前回の試合で評価を上げた松本だが、決して満足することなく強さに磨きをかける。曲者のオイコラとの一戦は、大きな経験になるはずだ。攻守のバランスが良く高い技術を持つが、ブレない気持ちが素晴らしい。揺さぶりをかけてくることが予想される挑戦者に対し、質実剛健なボクシングで力の差を示すつもりだ。
<取材・構成/やすおかだいご>
<写真/>Kishimoto・KIKO・>