■以前、小さい頃に体験した悔しい思いも、ずっと覚えているって言ってましたもんね。
藤田 はい(笑)。友達に待ち合わせ場所を嘘つかれたことも、ずっと覚えています(笑)。僕、執念深いですよ。敵に回したら面倒くさいですよ。
■でも、藤田選手は話してみると味があるというか。嘘がないじゃないですか。
藤田 純粋と言われます。会社のパーソナル診断で一番上に「素直」がきたので。
■三迫ジムは4月にビッグマッチが続きますね。
藤田 すごいですよね。吉野さん(吉野修一郎)、小原さん(小原佳太)、佐川さん(佐川遼)、剛(保坂剛)、守里(長谷部守里)…。自分が三迫祭りの大トリなので。ボクシング界が良い流れなので、しっかりと名乗り出たい。まぁ、何を求められているかもわかっていますし。
何を求められているかはわかっている
■しかし、できるだけパンチをもらいたくないとは思っているのでは?
藤田 それはありますよ。ただ、次戦は被弾するんじゃないですか。得意な距離がほぼ似ているし、アオキ選手はパンチが強いですし。
■我慢比べの打ち合いになりそうですね。
藤田 我慢比べの展開もありますし、技術戦になる可能性もありますし、凡戦の可能性もありますし。やってみてですね。三迫ジムに移籍して5戦ですが、毎回チャレンジさせてもらっているので、今回も同じように強敵に挑む構図は変わらないですね。
4月26日は忘れられない日になる
■4月26日は、どのような日になるでしょう?
藤田 忘れられない日になるでしょう。良くも悪くも。
■悪くも、ですか?!
藤田 結果はやってみないとわからない。一つだけ。後悔のないように自分がやるべきことをやる。
■もちろん負ける気はない。
藤田 負けないっすよ。
■では、最後に試合への意気込みをお願いします。
藤田 20歳からボクシングを始めて、8年間やってきてついにベルトが懸かった試合に挑戦できるのは光栄ですし、対戦相手がアオキ選手っていうのもうれしい。当日はドつきあいをしましょう。
■どうもありがとうございました。
「ボクモバの目」
1年前は「ジム内で少しでも分の良いスパーリングができれば」と実力差を感じていたというが、急成長を遂げた。キャリアのあるアオキに対し、どのように攻略するのか。第45代日本ス―パーライト級のベルトは、どちらの手に渡るのか。お見逃しなく!
<取材・構成/やすおかだいご>
<写真/>Kishimoto・KIKO・>