WBOアジアパシフィック・スーパーバンタム級王者の井上拓真(26=大橋)は、6月7日(火)にさいたまスーパーアリーナで日本同級王者の古橋岳也(34=川崎新田)との2冠統一戦を行う。
井上は、昨年11月に元日本・OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王者の和氣慎吾(34=FLARE山上)との王座決定戦を制し戴冠。世界王座返り咲きを目指し、バンタム級との2階級でチャンスを探っていく。
兄・井上尚弥(29)との競演は2019年11月以来、2年7ヶ月ぶりだ。前回はノルディ・ウバーリ(フランス)に敗れて初黒星を喫した。それだけにここを勝って尚弥に繋げたい気持ちは強いはずだ。
従兄弟で元日本・WBOアジアパシフィック・スーパーライト級王者の井上浩樹(29)がカムバックを宣言。再び3人で切磋琢磨しながらトレーニングをすることになった。八重樫東トレーナーとのフィジカルトレーニング後に話を聞いた。
■今回は、午前からのインタビューになりますが、八重樫トレーナーとのフィジカルトレーニングはいつから始めたのでしょうか?
井上 12月のナオ(井上尚弥)の試合前からですね。
■以前と比べて、どのようなところが変わったのでしょうか?
井上 八重樫さんは、ボクシング動作をよくわかっているので、体の使い方をしっかりと教えてくれます。「こうすることによってここが伸びる」とか、ボクシングの動作に必要なものを取り入れてくれます。
■今日はこれでメニューは終了でしょうか?
井上 一旦、家に帰ってから午後から練習します。もしくは、体調次第で家でランニングをするかですね。身体が疲れていたら父に言って休みます。無理して動いても怪我をするリスクがありますので。
■古橋選手との2冠王座統一戦が決まりました。決まった時の心境を聞かせてください。
井上 相手に対して特に何か思うことはないです。試合が決まれば、そこに合わせて仕上げていくだけです。相手が誰であろうと気にしないです。
■古橋選手とは、過去にスパーリングも何度かしたことがあるそうですね。分が良かったということですが。
井上 うーん。そこは言いにくいですね。
■先に古橋選手にインタビューした際、古澤選手本人が「分が悪かった」と話していました。
井上 ただ、それで試合を受けてくれるということは、秘策があると思う。スパーリングで分が良かったからといって、自分が油断することはないです。試合となれば、しっかりと集中して勝ちにいくだけです。対戦を受けてくれたことに感謝しています。日本チャンピオンで、ファンが見たがってくれるカードであれば、自分は喜んでやるだけです。