日本ミニマム級1位の石澤開(25=M・T)は、1月11日(火)に後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル.83」のメインイベントで同級3位の森且貴(21=大橋)と空位の日本同級王座を争う。
9勝中8KOと軽量級において破格のKO率を誇る石澤は、倒すことにこだわりを持つ。10月の挑戦者決定戦では、春口直也(橋口)に4回TKO勝ちし、挑戦権を獲得した。タイトル初挑戦の石澤に話を聞いた。
■本日(取材日:11月30日)、行われた堀川謙一選手(三迫)とのスパーリングでは、キレのある動きを見せていましたね。
石澤 はい。ここ最近は、駆け引きや出るところは出て、下がるところは下がっての攻防ができるようになったかなと思います。
※堀川謙一(三迫=OPBF東洋太平洋ライトフライ級王者)
■左右の動き、多彩なコンビネーションとファイターとしてより成熟しているなと感じました。
石澤 まだまだ至らない点はありますが、これまでより少しは成長していると思います。自分としては、わからないですがそのように言ってもらって嬉しいです。
■タイトル初挑戦が決まりました。谷口選手(谷口将隆=ワタナベ/現WBO世界ミニマム級王者)が王座を返上したため、王座決定戦になりましたが。
石澤 挑戦者決定戦が終わってから(谷口選手が)王座を返上すると聞いていたので、王座決定戦になるだろうと。相手は誰になるのかなと思っていたら、森選手に決まりました。相手が誰であろうと、自分のボクシングをすれば勝てると思っているので、これまでやってきたことの精度をより高めて圧倒して勝ちます。
■森選手の印象を聞かせてください。
石澤 思ったより前にガツガツと来るなと思いました。アマチュアでやっている試合を見たこともあります。僕としてはやりやすいタイプです。
■接近戦は石澤選手が得意とするところですね。
石澤 「ミニマム級らしからぬ試合をする」と言っているのに、そこで負けたらダメですよね。
■石澤選手は元々、ファイタースタイルなのでしょうか?
石澤 自分は(相手の出方を)待つ性格ではないですし、体格的にもアウトボクシングが向いているわけではない。ミニマム級でも身長が低くてリーチがあるわけではないので、持ち前のパワーを活かさない手はないと思って、このスタイルにしました。