元K-1ワールドグランプリ王者の武居由樹(24=大橋)は、3月11日(木)に後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル.76」セミファイナル54.5kg契約6回戦で、高井一憲(34=中日)を相手にボクシング転向デビュー戦を迎える。
K-1でトップファイターに上り詰めて敵なしとなった武居は、ボクシングの世界に飛び込み頂点を目指す。
名門・大橋ジムに入門した武居は、元世界3階級制覇王者の八重樫東氏とコンビを組み、拳のみで戦うボクシングのファイトスタイルに取り組んでいる。
なぜ、K-1の世界からボクシングへ転向したのか、そしてK-1とボクシングの大きな違いについて語ってもらった。
■デビュー戦がいきなりセミファイナルとなりました。ジムの期待の大きさを感じますね。
武居 はい。デビュー戦にも関わらず、大役を任せてもらったので期待に応えたいですね。
■K-1からボクシング界への転向ですが、雰囲気は違いますか?
武居 大橋ジムに入門したのも、昨年11月に入ったばかりなので何とも言えないですが、K-1よりもボクシングの方が覚えることが多いですね。
■覚えることとは?
武居 これまでは、攻撃面は雑にやっていたのですが、ボクシングではさらに突き詰めていかないといけません。
■K-1で実績を残しましたが、ボクシングに転向した理由を教えてください。
武居 このままK-1でチャンピオンとして続けることも大変です。ただ、戦う相手がいなくなりました。自分はそこまで体が大きくないのでなかなか階級を上げることができない。それなら、ボクシングに挑戦することで自分の価値をさらに上げようと思ったからです。ボクシングは高校の時にアマチュアでしていたのですが、あまり良い結果を残すことはできませんでした。そのリベンジの思いもあります。
■最初にボクシングをしていたのでしょうか?
武居 いえ。10歳からキックボクシングを始めて高校入学と同時にボクシングを始めました。高校を卒業して再びキックボクシングにいきました。
■大橋ジムに入門したきっかけを教えてください。
武居 K-1の時にお世話になっていたジムの会長と大橋会長が知り合いであったこと。世界チャンピオンをはじめ多くの強い選手がいる、良い環境に身を置きたかったからです。ここしかないな、と思いました。K-1でチャンピオンになったので、軽量級でレベルが高いボクシングでもチャンピオンになりたいです。