WBOアジアパシフィック・フェザー級6位の溜田剛士(27=大橋)は、28日に後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル.74」で王者の森武蔵(20=薬師寺)に挑戦する。昨年11月に「はじめの一歩フェザー級トーナメント」に出場した溜田だが、初戦で敗れ姿を消した。再起戦でタイトルマッチに挑む溜田は、勝てばベルトだけでなく世界ランキング入りも濃厚で千載一遇のチャンスを手にした。
2017年8月に長い歴史に幕を閉じたヨネクラジム所属の選手として、最後に試合に出た溜田は、ヨネクラジムで世界王者に就いた大橋秀行会長の期待に応えるべく決戦に向けて静かに牙を研いでいた。
■試合を間近に控えた現在の心境を聞かせてください。
溜田 毎試合、負けるつもりはないのですが、必ず勝つつもりで準備しています。よく言えば、いつもの試合と同じような気持ちです。
■昨年のフェザー級トーナメント以来の再起戦がタイトルマッチとなりましたが。
溜田 会長に最初に試合の話を聞いた時に「本当に僕でいいんですか?」と聞き直しました。前回負けたにも関わらずチャンスをくれたので「ぜひ、挑戦させてください」と即答しました。
■森選手の印象を聞かせてください。
溜田 テクニックがあるのですがサウスポーっぽくないですね。
■と言いますと?
溜田 サウスポーには独特の間があるんですが、そうではなくてインファイトをしてくる。自分が見た試合は、打ち合っている試合が多かったです。ただ、新人王戦の時は出入りを意識したボクシングもしていますね。テクニックがあり試合運びが上手い。20歳でここまで負けがなくてチャンピオンなのですから、強いんだろうなと思います。
■サウスポーとはこれまでに何度、試合をしていますか?
溜田 4度だったかな。得意ではないのですが、大橋ジムには強いサウスポー選手がいるのでスパーリングで揉んでもらっていますよ(苦笑)。一輝だったり、保田さんだったりとしているのですがすごくやりづらいですね。
※中嶋一輝(日本バンタム級4位)
※保田克也(日本ライト級19位)
■警戒しなければいけないところは?
溜田 サウスポーの距離感です。バッティングも気をつけないといけません。そこは避けたいですね。負傷ドローではシャレになりませんから(苦笑)。