連載30周年を迎えた人気ボクシング漫画「はじめの一歩」を冠したA級選手によるフェザー級トーナメントは、日本同級6位の渡部大介(28=ワタナベ)、日本同級7位の溜田剛士(26=大橋)、OPBF東洋太平洋同級13位の竹嶋宏心(23=松田)、13年度東日本同級新人王の草野慎悟(30=三迫)のほか、WBOグレーターチャイナ同級王者マ・シャン(23=中国)、韓国KMB同級王者イ・ジェウ(26=韓国)、そして元WBOアジアパシフィック同級王者リチャード・プミクピック(29=比)の海外3選手が参戦。
3日に都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で組み合せ抽選会が行われ、出席した国内4選手が意気込みと抱負を、マ・シャンとイ・ジェウがコメントを寄せた。大会は11月19日(火)の後楽園ホールで予選がスタートし、来年2月に同会場で準決勝が、5月に墨田区総合体育館で決勝が予定され、優勝者には100万円の賞金が贈られる。
■日本同級7位
■溜田剛士(26=大橋)
■27戦21勝(19KO)4敗2分
「誰が相手でも倒して勝つのは決めていること。初戦は森川先生が選んでくれたKO率の高い韓国王者ですが、倒すか倒されるかの試合をしたいので、やりがいがあって良い。フェザー級でやるこの大会、KO率からいっても優勝するのは僕でしょう。大好きな一歩が主戦場とするフェザー級でチャンピオンになります」
■韓国KMB同級王者
■イ・ジェウ(26=韓国)
■8戦6勝(5KO)2敗
「はじめの一歩は韓国で『ザ・ファイティング』というタイトルで学生の頃にとても流行り、自分も面白く見ていました。『チョン・イルボ』という主人公を見て、自分もチャンピオンになりたいと思い練習を頑張ってきました。去年の3月の試合で怪我をし、今回が1年8ヵ月ぶりの試合ですが、自分が楽しく読んでいた漫画のトーナメントに出場できることを光栄に思います。優勝を目指し、またKGB所属選手の日本での連敗を断ち切るために最善を尽くします。30周年記念をお祝いし、大会が成功するよう願っています」
■13年度東日本同級新人王
■草野慎悟(30=三迫)
■20戦11勝(4KO)8敗1分
「今大会のなかで最年長の自分は誰も勝ち上がるとは思っていないと思いますが、奇跡を起こします。初戦の相手は中国の若いチャンピオンのようですが、一歩のようにデンプシーロールで倒してやろうと思います。優勝し、ランキングに入って日本チャンピオンになります」
■WBOグレーターチャイナ同級王者
■マ・シャン(23=中国)
■8戦5勝(3KO)1敗2分
「私は先月、WBOグレーターチャイナタイトルを獲得することができました。第一神拳(はじめの一歩)フェザー級トーナメントで優勝するためにとてもハードなトレーニングを行っています。このトーナメントはとても面白く、驚くべき戦いになると確信しています。東京で他のファイターと会えるのを楽しみにしています」
■OPBF東洋太平洋同級13位
■竹嶋宏心(23=松田)
■4戦4勝(3KO)
「このトーナメントは僕の大会になるだろうと思っていたのですが、初戦で指名しようと思っていた渡部選手と当たり確信しました。準決勝で対戦するプミクピックともやりたいと思っていたので楽しみ。この大会に懸ける想いはみんなより強いので、圧倒的に勝ってそのまま圧倒的に優勝します」
■日本同級6位
■渡部大介(28=ワタナベ)
■14戦9勝(6KO)4敗1分
「竹嶋選手とは大学時代にスパーリングをしたことがあって敵わなかったんですが、その頃の僕とは違う。彼はまだプロで日本人と戦っていないので、日本人慣れする前に潰してやろうと思っていました。ずば抜けている僕のパンチで倒してやるつもりです。勢いのある僕は誰とやっても勝てる。この大会が終わる頃には1位か2位になっていると思うので、誰がチャンピオンになっているか分かりませんが、必ず僕がチャンピオンになります」
■はじめの一歩作者
■森川ジョージ氏
「漫画のような試合をしてほしい。実力のある選手たちが6ラウンドと集約されるラウンドで戦う予選は全部楽しみ。フェザー級だし、優勝した選手は漫画に出しちゃおうか。キャラ的に溜田選手と竹嶋選手が描きやすそうだね。渡部選手と草野選手はそれっぽい選手がもう出ているかな(笑)」
大会を主催する(株)DANGANの古澤将太代表は、11月19日の予選に後楽園ホール横の展示会場で「はじめの一歩」展の開催を予定。当日の聖地は「はじめの一歩」一色となりそうだ。