■普段から相手の映像は見るのでしょうか?
清水 何試合か見ますよ。僕は選手の癖を見つけるのが得意なので、大体わかりますね。今回も見つけたわけではないですがイメージはできています。
■ノイナイ選手と拳を交えた坂晃典選手(仲里)は、試合後に「上体の柔らかさは天性のものだ」と話していました。アマ時代も含めてこのようなタイプの選手はいましたか?
清水 アマチュア時代は、上体が柔らかい選手ばかりだったので特に問題にしていないです。柔らかい選手はパンチを当てるのが上手いので、自分のボクシングを心掛けてジワリジワリと攻めていきますよ。
■今回は、階級を上げたスーパーフェザー級での試合になりますが。
清水 チャンスを広げるためです。昔より体が大きくなり、身長もプロに入ってから3p伸びて180pになりました。30代になってから伸びたのですが、なかなかそういう人っていないですよね。
■現在33歳ですが、年齢は気になりますか?
清水 多少は気になりますね。特にここが落ちているとか、疲れが抜けにくいとかはないですが消耗品みたいなもので。
■当日は村田選手と同じ会場での試合になりますが。
清水 はい。先に勝ってプレッシャーをかけますよ(笑)。連絡はしようしようと思っているのですが、していないです。
■(スパーリングを終えて)今日の出来はご自身ではいかがでしたか?
清水 全然ダメでした。仕上がりは40%〜50%といったところでしょうか。細かいパンチをもらったのと、自分の動きができていないです。残り1ヶ月くらいで100%に仕上げていきます。
■では、試合への意気込みをお願いします。
清水 そうですね…、自分のボクシングをしっかりして倒して勝つのがベストかなと思います。周りの人が世界に行っても大丈夫だと納得のいく試合をしないといけないと思います。
■どうもありがとうございました。
「ボクモバの目」
この日行われたスパーリングでは、重厚なプレスをかけて長身から繰り出される打ちおろしの左ストレート、相手の死角から飛んでくる左ボディ、さらに返しの右フックを決めて筆者の目には絶好調に映った。対戦相手にとっては大きな壁が迫ってくるような威圧感を感じるのではないだろうか。清水には、世界へのカウントダウンとなるような試合に期待したい。
<取材・構成/やすおかだいご>
<写真/KISHIMOTO・ボビー>