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[特集]リングサイドの目
2018.10.7


井上尚弥(大橋)WBSS準々決勝!


 ボクシングファン待望のWBSS日本初上陸! 初舞台を体感したのは、日本のエース井上尚弥(大橋)。日本ボクシング界の威信にかけて挑むバンタム級のリングで7日、超実力者、ファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)と拳を交えた。



超満員の横浜アリーナが井上のKOを期待するなか試合はスタート。バンタム級2戦目の井上は、ベテランサウスポーの出方を探っていたかと思いきや、左を出すと同時に一撃目の右ストレートが炸裂! これで顎を貫かれたパヤノは糸が切れたように崩れ落ちダウン。元スーパー世界王者は立ち上がることができず10カウントとなった。



■WBA世界バンタム級王者
■井上尚弥(大橋)
「KO宣言は、直前に自分にプレッシャーをかけました。最後というか、最初のパンチだったんですが、練習していたパンチ。左ジャブでブラインドを作って右を打った。パヤノのパンチはボディなど意外に届くなと思った。若干は見切っていた。パンチ力とキレはバンタム級にフィットする」



■元WBA世界バンタム級スーパー王者
■ファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)
「イノウエは本当に強かった。ハードパンチが当たってしまい、私は倒れてしまったんだが。あのパンチは見えなかった。油断したわけではないんだが…。彼はWBSSで必ず優勝すると思う」



■WBSSカレ・ザワーランドプロモーター
「ナオヤはアメージングだよ、これほどまでに強いとは驚きだ。パヤノはタフな選手で世界に名を馳せている選手だ。次の選手が嫌がるに決まっている。次戦は2月の終わりか3月にアメリカになると思う」



■世界3階級制覇王者
■長谷川穂積氏
「相手がよく見えていましたね。ダメージないことは長くやる上でも大事なことですし、自分もそうでしたからね。3回1ラウンドKOしたら僕に並びますね(笑)。日本の最高傑作ですから、最高傑作らしい道を歩いでほしいですね」



■元WBC世界バンタム級王者
■山中慎介氏
「ジャブを当ててから近すぎず遠すぎずジャストの距離で右を当てていた。あれを一発目で当てるのはなかなかできない。僕もワンツーの練習をしていたが、簡単そうで出来ることではない。パヤノがどういう選手かいまいちわからないまま試合が終わってしまった。常に期待されている中で、それ以上の勝ち方をあっさりしてしまうのですから、WBSSの他のメンバーも参ったなという感じじゃないですか」



■元WBA世界Sフェザー級王者
■内山高志氏
「抜群の右ストレートでしたね。一番当たったら効く距離にいたのであれは誰でも立てない。相手はジャブを打たれて引いて一瞬戻ろうとして左を出そうとしているからカウンターになりさらに効いている。そして、すごいのは試合が終わったら帰るのに誰も帰らないこと。人を惹きつける試合で鳥肌が立ちました」

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