大橋ジム期待のホープが念願の世界初挑戦へ!28日に後楽園ホールで開催されるWBA世界スーパーバンタム級王座に挑戦する同級11位の松本亮(24=大橋)。フィジカルの強さを生かし連勝を重ねてきた松本は、一度体調不良が原因で黒星がついたものの、見事にリベンジを果たし、王者のダニエル・ローマン(27=アメリカ)に挑む。
強豪がひしめく国内スーパーバンタム級で世界のトップを狙う松本は、ベルト奪取に静かに闘志を燃やしていた。
■デビューから6年、ついに世界初挑戦となります。最初に話を聞いた時の心境を聞かせてください。
松本 やっときたなと。どの団体のチャンピオンに挑戦しても対応できるように、準備はしていました。ローマンだと打ち合いになるので楽しみですね。
■同い年の井上尚弥選手からはどのようなことを言われましたか?
松本 「やっとチャンスがきたね」と。それくらいですかね。先に(世界王者に)行ってもらっているので、やっと一歩近づけるのかなと思います。
■世界戦が近づいてきて、眠れない日もあるのではないですか?
松本 計量が近くなってくると、減量の影響で眠れないと思いますが、今は(2月2日現在)練習で疲れてすぐに寝てしまいますね。試合のことを考えると眠れなくなるので、そこはしっかりと眠れように意識しています。
■チャンピオンのダニエル・ローマンの印象を聞かせてください。
松本 バランスが良くて、特に左のパンチが強くて多彩です。打ち合いを好むので、そこで上回れば優位に進めることができるのかなと思います。今日のスパーリングのように接近戦でのボディブローやストレートが当たれば試合が組み立てやすい。
■ローマンは「KO決着になるのでジャッジは必要ない」と言っていますね。
松本 それはこっちも同じ気持ちですね。判定まではいかないでしょう。
■練習中に松本好二トレーナーから「考えすぎるな」という指示が飛んでいたのが印象的でした。
松本 はい。考えすぎると手数が出なくなり、ただ前に出てしまうので。自分はあまり深く考えずに体が自然と動いた方が調子が良いですね。