日本スーパーバンタム級13位の辰吉寿以輝(28=大阪帝拳)は、6月7日(土)、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第2競技場)で開催される「ドラマチックボクシング」のメインイベント、スーパーバンタム級8回戦でアリエル・アンティマロ(22=比)を相手に再起戦に臨む。
辰吉は、昨年12月にOPBF東洋太平洋同級王者の中嶋一輝(32=大橋)に挑戦したが2回TKO負けでタイトル獲得はならず。初黒星を喫した辰吉は、翌日には再起を表明。苦手と言われているサウスポー選手を選択し、復活のリングに上がる。
■初黒星を喫してから、どのようなことを考えていたのでしょうか?
辰吉 とりあえずリベンジすることだけしか考えていなかったです。しかも(試合内容を)覚えていないので、しっくりこないんですよね。ベルトを持っていようが、そうでなかろうがリベンジしたい。負けている身なのでチャンスがあれば。
■映像は見たと思いますが。
辰吉 はい。自分が逆の立場だったら「あんた、倒れているやん」と思いますし。倒れた時のことも全然覚えていなかったですからね。気がついたら、控え室で寝っ転がっていて本田会長(帝拳ジム)とうちの会長がいて。本田会長に「僕の家で何しているんですか?」と言ったみたいで。「お前ん家じゃないよ」と。控え室の雰囲気もどんよりしているわけではないので、「なんだろう」と思って会長に聞いたら負けたと。「誰が負けたんですか?」、「お前や」と。それを何度も聞いたみたいです。
■TKO負けを受け止めたのはいつですか?
辰吉 夜に映像を見てですね。その時に。周りからも近年稀に見るすごい倒れ方だったと。どうせだったら派手に倒れた方が気持ちいいかなって。
■しかし、リベンジを果たすとなると、すぐに対戦するのは厳しいかもしれません。
辰吉 もちろん。そのつもりです。
■試合後、父・丈一郎さんが「負けてから強くなるのが辰吉」と話していました。
辰吉 言っていましたね。倒される瞬間までは覚えているので、改善点はあります。
■前回の試合、丈一郎さんが初めて日本タイトルに挑戦した時のコスチュームをオマージュしましたね。サプライズでしたね。
辰吉 結構、サプライズでしたよね。盛り上がってくれましたよね。嫁とミズノの担当で話していたようです。デビューする前からミズノさんがタイトルマッチは、親父と同じコスチュームを作らせてほしいと言っていまして。その方は、親父のコスチュームを作っていた人で、嫁と打ち合わせしてって感じですね。