日本フェザー級王者の松本圭佑(24=大橋)は、8月30日(水)に後楽園ホールで開催される「NTTドコモ Presents フェニックスバトル103」のメインイベントで、同級1位のリドワン・オイコラ(26=平仲)を相手に日本王座初防衛戦、WBOアジアパシフィック同級王座決定戦に臨む。
今年4月に佐川遼(29=三迫)との王座決定戦を制し、デビューからわずか8戦目で新王者に輝いた。史上初の親子2代同一階級での日本チャンピオンとなった松本は、さらなる飛躍を遂げるべく2本目のベルトを狙う。
■スティーブン・フルトンvs井上尚弥選手の試合を、リング下で見ていましたね。
松本 はい。(リング下で見るのは)久しぶりでした。元々、尚弥さんの強さは知っていましたが、フルトンに技術で圧倒していたことがびっくりしたというか。相手の強いところで勝負して上回って倒したので、メンタル、心構えがすごいなと思いました。自分もあの舞台に立ちたいと改めて思いました。
■松本選手は、今年1月のノンタイトル戦を勝利し4月の王座決定戦で戴冠。一気に駆け上がってきました。
松本 一気に評価が上がった感じはしますね。やっと自分の実力が認められてきているのは、うれしいですね。ずっと歯痒い気持ちでやっていましたから。
■そのように思っていたのですね。
松本 佐川戦の前も不利予想だったじゃないですか。ボクモバの勝敗予想でも6:4で不利でした。ずっとそれをひっくり返したいと思っていました。
■前戦は、技術の高い佐川選手にテクニックで上回りました。
松本 10ラウンド戦い抜いた上で勝てたのは自信につながりました。しかし、試合は、終わった後はもっとできるはずだとも思いました。経験の少なさも出てしまったなと思いました。そこを詰めたらもっとできる。
■中盤でスタミナが切れたように見えましたが、もう一度ギアを上げて突き放しましたね。
松本 野木さん(野木丈司トレーナー=志成)との走り込み合宿や階段ダッシュトレーニングの成果が出たと思います。「この状態で10ラウンドまで体力が持つのかな」と不安になりましたが、途中から「1ラウンド毎に頑張っていこう」と気持ちを切り替えました。気がついたら残り2ラウンドでした。
■終盤、アウトボクシングに切り替えました。
松本 自分で決めました。セコンドから「メリハリをつけて戦っていこう」と指示が出たので、足を使って距離を取る練習もしていたので上手くハマりました。倒しにいくだけではなく、そういった技術を見せることもできました。