WBOアジアパシフィック・スーパーバンタム級王者の中嶋一輝(29=大橋)は、6月29日(木)に後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル101」のメインイベントで元IBF(国際ボクシング連盟)同級王者のTJ・ドヘニー(36=豪)を迎えて初防衛戦に臨む。
中嶋は、今年2月の王座決定戦で8回TKO勝ちし王座返り咲きに成功。世界ランキングにも名を連ねた。挑戦者のドヘニーは、2018年8月に岩佐亮佑(セレス→引退)に勝利しIBF王座を獲得。2021年8月にはWBA(世界ボクシング協会)フェザー級暫定王座決定戦に出場した強豪だ。試金石となる一戦を迎えた中嶋に話を聞いた。
■挑戦者がドヘニーと聞いた時の心境を聞かせてください。
中嶋 「よっしゃ!」と思いました。やっと世界的な選手とやれるなと。モチベーションが上がりました。
■かなり強敵ですね。
中嶋 そうですね。これまでの相手の中では一番強いと思います。
■改めて印象を聞かせてください。
中嶋 打ち終わりに合わせるのが上手くて、やりにくそうですね。打たれ強そうですが、ボディが弱そうですね。たしかKO負けがないんですよね?じゃあ、自分が初めてKO勝ちする選手になりますね。
ドヘニーに初めてKO負けを味わってもらう
■世界ランキングも入りましたが。
中嶋 僕がですか?そうなんですか?誰かには聞いたような気もしますが、あまり気にしていませんでした。
■スーパーバンタム級は、群雄割拠です。世界を目指すとなると時間はかかると思います。そのあたりはどのように考えていますか?
中嶋 何も考えていないですね。誰が来てもぶっ倒す。それだけです。ただ、とうとう30歳になるので、もうそろそろという気持ちはあります。
■例えば選択肢を広げる意味でも、フェザー級というのは頭にありますか?
中嶋 フェザー級ですか?筋肉量が上がっているので、もっと良いパフォーマンスを出せるかなと思います。今でも11kg減量していますから。